前田美里
前田美里

アイドルで坂道オタ! 前田美里の「坂道が好きだ!」 第1回

 近年、さらに加熱する坂道シリーズ。その人気は多種多様のファンを生み、ついには同じアイドルながらにアイドルを推すという熱烈な「坂」ファンが現れた。それが坂道オタ界隈でもガチ勢と認められるグラビアアイドル前田美里だ。彼女とともに坂道の魅力に触れていきたい。

■乃木坂は王道アイドル、欅坂はライブ&楽曲、日向坂はザ・青春

――前田さんにとって乃木坂46、欅坂46、日向坂46は、それぞれどのようなイメージですか。

 乃木坂は王道アイドルというのはもちろんですが、ファンとの一体感が強いな、と思います。コールのそろい具合と熱量がとにかくすごいです。これは長年積み重ねてきたブ厚い熱ですね。カッコよさもありつつホワホワもしているところもあって、それをみんなで応援する。あ、これがアイドルなんだなって強く感じます。

 欅坂は魅せる力とパフォーマンス。とにかく引き込まれます。ライブや楽曲は、誰もが内に秘めたものを自分に代わって表現してくれる存在というか。共感と世界観に心震わされます。四の五の言わずに見ろ!! という感じですかね。

 日向坂はザ・青春。学生生活を覗いているような感覚です。『日向坂で会いましょう』(テレビ東京系)のMCオードリーのお二人も全力で男子校をやっていて、日向は女子高生をやっている。まるで自分がそこにいるような青春感があって、誰もがトキメくんじゃないかな。

――素晴らしい推察です。本物の坂オタの目線ですね。

 でもまさか自分がこんなにハマるとは思ってませんでした。むしろ出る側だったので。

■坂道オタ・前田美里がアイドルになるまで

――そうですよね。応援するのとされるのでは180度違うと思います。今回はそんな生粋の坂道オタである前田さんのルーツを伺えればと思います。まずはこの業界に入ったきっかけを教えてください。

 元々アイドルとか女優さんとかモデルとか、いわゆる芸能人に憧れていていろいろなオーディションを受けていました。当時はAKB48が全盛期で、それはもういろいろなオーディションがありまして。そのときにご縁があって、とある事務所に所属することになりました。

 そこはグラビアに強い事務所だったので、日テレジェニックとか雑誌のグラビアとか水着のお仕事を中心に活動しているかたわら、ガールズロックユニットでアイドル活動などもさせていただくことになりまして。Zepp TOKYOとか大箱でライブもやりました。そんなこんなで芸歴8年になります。

――最初から将来を考えた時にアイドル一本だったのですか?

 そうですね。本当にアイドルが好きだったので。でもまさか自分がやれるとは思いませんでした。歌もダンスも得意ではなかったので、それこそデビューしたときはフリも覚えられないし、全然踊れないし、とてもぎこちなかったと思います。でも当時は憧れの方が強くてモチベーションだけはずっと高かったです。好きだったからこそ頑張ろう、と。

 その後、ユニットがもう一つ出来てそれをかけ持ちすることになりました。私は熱血キャラだったこともあって、もう一つのユニットではリーダー的なポジションになって、全然違うことを同時にやってトータル6年くらい……ハードではあったけど、若かったのもあって、あっという間の6年でした。

■実はAKB48の10期と11期のオーディションを受けていた

――グラビアでスタートしてアイドルユニットを2つもこなされていたとは大変ですね。ちなみにその時代の同期などは?

 実は私AKBの10期と11期に応募していまして(笑)。

――おおー、入山杏奈さんや市川美織さんなどの時代ですね。

 そうですそうです。特に11期の2次審査では川栄李奈ちゃんがいて。たまたま私たちが神奈川出身ということで順番が並んでたんですよ。だからよく一緒にお話ししたり、頑張ろうねって励ましあったりしてました。

 そのときは私は落選してしまったんですけど、ふとあるときに雑誌をみたら川栄ちゃんだけ受かっていて(笑)。後から考えたらすごい人と並んでたんだなー、て。

 あとは当時『つんつべ♂』(TOKYO MX)っていう番組でつんく♂さんと番組を一緒にやっていました。

――『つんつべ♂』! ありました。

 私たちのユニットが呼んでいただけた機会が何回かありまして、初期のBiSさんとかとアフィリア・サーガさんとか共演させて頂いて、お世話になりました。

 あとはTIF(TOKYO IDOL FESTIVAL)ですかね。お台場で始まったくらいのときにアイドリング!!!さんが仕切りを務めてくださって。良い思い出です。

――グループアイドルがたくさん出てきて、それこそももいろクローバーZを筆頭にいわゆる戦国時代と呼ばれていた時代ですね!

 そうです! PASSPO☆さんとかSUPER☆GiRLSさんとか9nineさんとか結構一緒にライブをさせていただきました。

――前田さんがあのアイドル戦国時代にひとりの武者としていたんですね。

 武者だったのかな(笑)。でもとても刺激的な時期でした。

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