前田美里
前田美里

アイドルで坂道オタ! 前田美里の「坂道が好きだ!」 第4回

 近年、さらに加熱する坂道シリーズ。その人気は多種多様のファンを生み、ついには同じアイドルながらにアイドルを推すという熱烈な「坂」ファンが現れた。それが坂道オタ界隈でもガチ勢と認められるグラビアアイドル前田美里だ。彼女とともに坂道の魅力に触れていきたい。

■欅共和国のコスプレがSNSでバズる

――では仕事に復帰されてからオタだというのをカミングアウトされたのはどういうきっかけで?

 実はそれまでちょいちょい自分のインスタではほのめかしていたんですけど、あくまで自分のファンの人しか知らない範囲でした。でもひとつ大きなきっかけになったのが、去年、2018年の共和国です。私はライブにはメンバーの歌衣装のコスプレをしていくんですけど、その姿が「まとめでバズッてたよ」と友達から報告されて。

――それはご自身の上げた画像が?

 はい。おそらくツイッターの画像です。2017年の時も衣装のコスプレで行ってSNSに上げたんですけど、その時は特に何もありませんでした。だから丸っきり安心しきっていました。

――こんな子が応援に来てるらしいぞ、と。

 そうなんです。最初は怖い、と思いますよね。あ、ヤバイ叩かれる、とか。私もちょっとは覚悟してたんですけど、普段のツイートがあまりにもオタクツイートばかりだったので、そういうのまで見てもらったようで、「あれ? なんかガチの奴じゃね?」みたいな空気になったようです。

――にわかじゃないぞ、と。それは今につながるターニングポイントでは?

 はい。そう思ってくださったのかなって。あと日テレのプロデューサーの方がリツイートしてくれたのも大きいです。日テレジェニック時代にご一緒させていただいていたので、ちょいちょい絡みがありまして。それをファンの方が見つけてくれて、さらにそれを拡散してくれて、逆に良い意味で広まったのかなと今では前向きにとらえています。

■自分のイベントに坂道ファンが来てくれるように

――なるほど!! オフィシャルの人が出てきました(笑)。

 そこからですね。オタクの日常をさらけ出して好きなことを言えるようになって、ファンの皆さんもそれをリツイートしてくれて。SNSのつながりが今ではとても楽しいです。オタクトークってあまり日頃できないじゃないですか。自分のファンの人が坂道のファンでもあったりするパターンが多くなってきて、そういうのを含めてひとつのコミュニティができあがるのが良いなって。

――アイドルの話って、知っている者同士で現場などで直接語り合うというイメージが強かったのですが、今では前田さんというアイドル自身とファンが、違うアイドル(坂道)を応援するという、まさに時代を反映した現象ですね。

 私、AKB48を応援していたころは中学生だったんですよ。そのときはクラスで流行ってて、当時私も劇場に行ってたんですけど、まだ中学生なので、怖くてファンの人と話せないじやないですか。だから今はすごいなーと思います。握手会のときなんかはツイッターで、「これから行くので○○推しの方しゃべりましょう」とか。応援もするけど交流しに行く、みたいな。

――SNSでカミングアウト後、ご自身の活動にも変化はありましたか?

 やっぱり変わりましたね。坂道のファンの方が私を知ってくれて、わざわざ私のイベント来てくれたり。もうめちゃくちゃうれしかったです!! 私が個握で並んでるのを見かけて、あ、いるな、と思ってたんだけど、それを伝えたくて(イベントに)来ました、とか。

――坂道推しアイドルとしてはひとつの到達点ですね。

 そうですね。自分を知ってくれるきっかけが坂道というのが特に嬉しかったです。

――ご自身がアイドルとして活動し、一旦休止するも復帰の原動力となった坂道シリーズ。またそれを公表することで今までと違ったファンとの繋がりが広がり、今ではそれが大きな活力になっているという。そんな前田さん、この連載で語っていきたいことはありますか?

 アイドルって推しを応援することで自分が元気になれるんです。これってとても不思議なことですよね。だからそういう良さをぜひとも語っていけたら良いな……とか言ってますけど、基本的には坂道ちゃんたちへのオタトークをさせてくれたらうれしいです~。

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