貴景勝「タイムリミットはあと1年」横綱になれない3つの欠点の画像
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 11月24日に千秋楽を迎える大相撲九州場所。心配されたのが、今場所から大関に復帰した貴景勝(23)だ。「場所前から、記者の質問に終始、無言を貫いていたんですよ。朝乃山に敗れた2日目は、ケガの影響が心配されたものの、その後は2連勝。それなのに、勝った取組後も報道陣に背を向けて取材拒否。負けた取組後なら分かりますが……。平常心が取り柄の貴景勝らしからぬ、緊張感が漂っています」(相撲記者)

 先場所は御嶽海と優勝決定戦にもつれ込み、惜しくも賜杯を逃した貴景勝。「今場所こそは優勝。15日間、大関としての存在感を示し、さらに、その先も見据えているからの緊張感でしょうね」(前同)

 鶴竜は初日から休場。白鵬も今場所は出ているものの、休場する場所が激増している中、“次の横綱へ”という貴景勝への期待は増すばかりだが――。「横綱土俵入りのイメージが湧かないんだよ」 こう辛口評価をするのは元関脇・貴闘力だ。「身長175センチの体で大関になること自体難しいのに、なったからね。その分、今が精いっぱいという感じもある。朝乃山のほうが、まだ横綱のイメージが湧くよ」(前同)

 さらに貴景勝の「綱取り」には、3つの課題があると、こう続ける。「まずはケガしやすい体になっていることが心配。瞬発力がありすぎて、体の動きに筋肉が追いつかず、切れてしまう。玉鷲みたいな頑丈な体を作らないと」

 さらに、相撲の面では、「今場所の5日目は宝富士のいなしにコケてしまったが、貴景勝が上がってこられたのは、近頃、変化する相撲を取る力士が少ないという背景もある。相手に変化されたとき、残れるかが今後のテーマ。瞬発力でかわすのか、相手の変化にもついていけるよう、稽古をこなすしかない」

 また、貴景勝の武器である「押し相撲」も、横綱になるには諸刃の剣。「まわしを取られたら勝てないからね。組んだら負けてしまう。だから、押し相撲一本の横綱っていないでしょ」(前同)

 小柄な体格は相手の懐に潜り込んでの押しでは威力絶大だが、四つ相撲となると一転、不利になる。「リーチが短いため相手のまわしを取りづらく、大柄な力士には肩越しに上手を取られてしまいます。貴景勝自身が“まわしは取らない、突き押し一本”と宣言しているのも、それを意識してのことですよ」(前出の相撲記者)

 最後に、貴闘力は、「横綱になれるタイムリミットは刻々と近づいている」と、こう続ける。「今場所2日目で、横綱はじめ関脇以上の上位陣に早くも黒星がついたのは、上位も下位も力が接近してきたからこそ。ただ、その分、下からの突き上げも激しい。来年の今頃には幕内の面子もガラリと変わっているはず。だから、貴景勝はあと1年で横綱に駆け上がらないと厳しいでしょう。白鵬も朝青龍も一気に横綱になった。モタモタしていると、急激に力をつけて新十両となった朝青龍の甥・豊昇龍みたいな若手にスッと抜かれてしまう。彼らが台頭すれば、今の上位陣は出番がなくなるよ」

 応援しているからこその辛口助言。“小よく大を制す”――これこそ相撲の醍醐味。貴景勝には、課題を克服して「綱取り」を成してほしい。

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