「飲むと死ぬビール・チューハイ」忘年会でも要注意!の画像
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 忘年会シーズンに心を躍らせている読者諸兄も多いことだろう。そんな楽しい飲みの席でも、気をつけなければならないことがある。「当たり前と思われるかもしれませんが、深酒や一気飲みは絶対にしてはいけません。飲み進むうちに気分が大きくなり、むちゃな飲み方をすると、急性アルコール中毒になる危険性が高まります」(東京都内の医師)

 楽しい気分のまま、気づいたらポックリでは、シャレにならない。さらに、家での飲み会において“庶民の味方”であるはずの安い缶ビール、缶チューハイにも死を招く危険なものがあるという。「近年、『ストロングゼロ』や『氷結ストロング』など、アルコール度数の高いストロング系のチューハイがブームになっています。今ではチューハイの棚の半分はストロング系になっていますね」(大手コンビニチェーンの店長)

 チューハイ、サワーのアルコール度数は3~5%程度のものが多かったが、こ10年で9%や、中には10こ%を超えるものまで登場している。「アルコール度数が上がっても、値段は500ミリリットルで200円弱。ディスカウントショップでは、さらに安く手に入るので、安くて酔える。“コスパ最強”ですよ」(ストロング系チューハイの愛飲者)

 そんな庶民の味方というべきストロング系チューハイには、実は死を招きかねない超危険なデータがある。もちろん、先の2商品は問題はないが、「中には、ストロング系チューハイ(アルコール9%)で500ミリリットルに含まれる純アルコール量は36グラムで、同量のビールの20グラムを大きく上回ります。この数値は、テキーラのショット3.75杯分に相当します。厚労省の出す一日のアルコール摂取目安量が20グラムなのを考えると、36グラムがいかに危険なものか分かりますよね」(前出の医師)

 9%と缶に大きく表示されているのも、誤解を招きかねないという。アルコール依存症東日本相談センターの相談員は、こう話す。「9%というと、生のままの焼酎やウイスキーよりアルコール度数が低いという認識から、缶を開けたとたんにグイッと飲む、という人が多いんです。これは体に相当な無理を強いることになります。さらにレモン味など、飲みやすい味に調整されているのも、飲みすぎる原因だと思いますね」

 さらに、健康を気にする人の増えた近年では、『スタイルフリー』や『極ZERO』といった、チューハイ、ビール系飲料の糖質ゼロ、プリン体ゼロの商品が増えている。しかし、ダイエット志向の人にうってつけかと思いきや、こんな落とし穴が。「“ゼロ並び”の商品も注意が必要で、完全に健康的というのは勘違いです。そもそもプリン体などは、その大部分は体内で合成されるものですし、ビールのプリン体はわずかなもの。糖質ゼロを謳う商品には人工甘味料が含まれているものも多いうえ、プリン体ゼロ、糖質ゼロという安心感から飲みすぎてしまい、アルコール過多になる人も多いんです」(前出の相談員)

 楽しいお酒も、飲み方を一歩間違えれば死を招く。酒は百薬の長というものの、正しい知識を身につけて健康的に楽しみたい。

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