樹木希林
樹木希林

 11月23日放送の『サワコの朝』(TBS系)にエッセイストの内田也哉子(43)が出演。母である女優の故樹木希林さんと父であるミュージシャンの故内田裕也さんの壮絶な夫婦関係と、希林さんの最後の日のことを語り、ファンからさまざまなコメントが寄せられた。也哉子が生まれる前から両親は別居しており、たまに会っても「包丁が何度も欠ける日々」だったほど、夫婦げんかが絶えなかったという。「両親が普通に穏やかに佇んでいるという姿を一度も見たことがない」「いつも殺気立ってるか、離れているか」と両親の関係を表現した。

 希林さんの最後の日について也哉子は、「声があんまり出なかったんですけど、ちょっと呼び止められて(母が)“ありがとう”って3回言ったんです」と語った。ふだんは言わないお礼を急に言われて違和感を抱き、「気持ち悪いからやめて」とたしなめたが、その3時間後、希林さんの容態が急変。意識がもうろうとする中、電話口から裕也さんがかける「しっかりしろ!」という声に、希林さんは側で孫が握る手を強く握り返したという。也哉子は「寂しいけれども、温かい瞬間だった」「家でそうやって看取るということは、こういうことなんだな」と、その瞬間に感じたと語った。

 希林さんの死後、也哉子が希林さんの荷物を整理していると、裕也さんが希林さん宛てに出したラブレターを発見。1974年にロンドンから送られたそのラブレターには、希林さんへの反省の気持ちがつづられており、最後には「メシ この野郎 てめぇ。でも本当に心から愛しています」という一文があったという。ひどい夫婦げんかをしても心の底では愛しているという内容に、也哉子は「そんなピュアなことを言った父もすごいし、言われた母もすごい」と感じ、皆に共感してほしいと思い、告別式のあいさつでこの手紙を読み上げたと明かした。

 娘という立場から語られた希林さんと裕也さんの夫婦関係に、ネットでは「希林さんと裕也さんの関係はドラマ以上にドラマだなぁ」「樹木希林さんはすごい人だったと改めて実感」「希林さんと裕也さんの夫婦関係は常人には理解できないが、心ひかれるものがある」「もし私だったら……などど安易に想像できない」「也哉子さんに希林さんの面影が見える。落ち着いて、飾らない人で好感が持てます」「亡くなられて1年が過ぎたんですね」など、さまざまなコメントが寄せられていた。

 円満じゃなくてもおしどり夫婦だった!?

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