11月24日(日)深夜にテレビ東京系列で放送された日向坂46の冠バラエティ番組『日向坂で会いましょう』で、2期生の金村美玖がオードリー若林正恭の心を掴んだ。
この日の企画は、「そろそろ若様のご贔屓メンバーを決め直しましょう」。『ひなあい』開始当初から1期生の高本彩花と2期生の小坂菜緒を(バラエティ的に)贔屓し続けてきた若林の次なるご贔屓メンバーを決定するために16人の日向坂メンバーがさまざまなゲームに挑戦するという企画だったのだが、そんななかで最終的に若林に選ばれたのが金村だった。
決め手となったのは、決勝戦で行われた「若様をキュンキュンさせろ! 妄想告白シチュエーション」の設定にあった。これは、公園を舞台に自ら考えた妄想シチュエーションを相手役の若林と演じながら本人をキュンキュンさせるというもので、金村は共に最後まで勝ち残った2期生の渡邉美穂、3期生の上村ひなのと共に挑んだのだが、そこで彼女が考えたのが「姉さん、事件です」というタイトルのシチュエーションだった。
これは、婦警に扮した金村が若手時代の若林に向かって告白をするというストーリーで、最後には「アナタは大きな罪を犯しました。……それは、私の心を盗んだんです」と、『ルパン三世 カリオストロの城』のあの名言を思わせる一言を言うというオチがあったのだが、若林は彼女を選んだ理由について「なかなか売れない芸人を励まそうという気持ちが金村の中にあるっていうのが贔屓したい(と思わせてくれた)」とコメントをしていた。
つまり、金村が考えたこのシチュエーションや台本には、ただ若林を男としてキュンとさせただけではなく、芸人・若林正恭の心に刺さるものがあったのだ。
オープニングでは「オカシイでしょ。贔屓なんてのは俺が決めてるんだから」と、企画に乗り気ではなかった若林だったが、番組が終わる頃には芸人の気持ちに寄り添ってくれた金村に、本当に心を鷲掴みにされていたようだった。この金村が持つ「愛」の心は、今後きっと日向坂46にも良い影響を与えてくれるに違いない。
(文・鎌形剛)