スプリンターズSから始まった、秋のG1戦線第6弾、マイルCSを勝ったのは、春のマイル王決定戦、安田記念を制した3番人気のインディチャンプ。ニホンピロウイナー(85年)、ノースフライト(94年)、タイキシャトル(98年)、エアジハード(99年)、ダイワメジャー(07年)、モーリス(15年)に続く、史上7頭目となる同一年春秋マイル制覇です。

 僕がこれまで安田記念を勝った3頭……オグリキャップ(90年)、ハートレイク(95年)、ウオッカ(09年)は、同年のマイルCSには出走せず、これまで同一年のマイル春秋制覇を達成したことがありません。JRAのG1は、朝日杯FSとホープフルSを勝てば、コンプリートとなりますが、この春秋マイル制覇も、一度は手にしたいタイトルの一つです。

 それにしても……13番人気のカテドラルとともに挑んだ今回のレースは残念のひと言でした。道中は、後方2番手で脚を貯め、最後の直線では、乗っている僕が一瞬、驚くほどの加速力を見せてくれましたが、前が塞がる不利があって……。

 勝負の世界に“たられば”は、ありません。ありませんが、もしも、あそこで不利がなかったら、勝ち馬にどこまで迫れたかな?  やっぱり、そう考えてしまいます。

 とはいえ、いつまでも、終わったことにこだわっているわけにはいきませんから、ここからは前を向いていきましょう。

■今週はインティでG1チャンピオンズC!

 12月1日は、中京競馬場を舞台に、G1チャンピオンズCが行われます。僕のパートナーは、インティになりました。春、フェブラリーSを勝ち、No.1の称号を勝ち取ったインティにとってこのレースは、復権をかけた大一番になります。最優秀ダート馬となり、その名前を歴史に残すことができるのかどうか、すべてはこのレースにかかっています。

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