■沢尻容疑者の常習性は供述でしか取れない
沢尻が不起訴となる可能性はどれほどなのか。フジテレビ系『バイキング』に水曜レギュラーとしても出演する、弁護士法人・響の西川研一代表弁護士に話を聞いた。
「沢尻容疑者がどのような供述をしているのかにもよりますが、尿鑑定、さらに毛髪鑑定でも陰性ということになれば、彼女の常習性は供述でしか証明できない。さらに横川容疑者も自分のものだと言っているとしたら、自己使用目的の所持での立件は難しくなり、起訴猶予になる可能性もありそうです」
起訴猶予とは、起訴すれば有罪にはなるが、罪が軽い・反省しているなどの情況を考慮して、起訴されないことを指す。
「また、沢尻容疑者が違法性を認識せずに“サプリか何かだと思っていた”とまで話せば、所持自体を罪に問えず、嫌疑不十分で不起訴になる可能性もあるかもしれません」
――「不起訴=無罪」ということなのでしょうか?
「無罪推定の原則というのがありますから、不起訴は平たく言うと無罪ということになります。ただ、“無実”かどうかは別の話ですよ。過去には違法薬物を使用してきたと供述しているわけですから」
――逆にどのような場合に起訴や有罪になるのでしょうか?
「沢尻容疑者が、違法性を認識していて、自分が使用するものとして管理していたとなれば、検察も起訴すべきと判断するのではないでしょうか」
――沢尻が不起訴となる可能性は、ズバリ何パーセントなのでしょうか?
「今回、沢尻容疑者の弁護人は河津博史さん。我々の業界でもトップクラスの弁護士である彼がついているというのも大きいですよね。先日の『バイキング』では、不起訴の可能性を“五分五分”と話しましたが、現在の状況を考慮すると、不起訴になる可能性は五分五分以上。50%以上という印象です」
沢尻の勾留期限は12月6日に迫っている。検察はどのような判断を下すのか、注目が集まる。