高畑充希
高畑充希

 女優の高畑充希(27)主演のドラマ『同期のサクラ』(日本テレビ)で、闇落ちしてしまった主人公のサクラこと北野桜(高畑充希)に同期の仲間たちが頑張れと励ます展開に対し、視聴者から賛否の声が寄せられたようだ。

 12月4日に放送された第8話は、夢だった故郷の橋の建設計画を自らの決断で潰したことと、祖父・柊作(津嘉山正種/75)を突然亡くしたショックが重なり、サクラは重度の喪失感に襲われたまま社会人8年目を迎えていた。ある日、会社に向かおうとするが、途中で足がすくんで自宅に戻ってしまう。

 そして、舞台は2018年1月。サクラは1年以上も会社を休職しており、「体調がすぐれない」という理由で同期の百合(橋本愛/23)や葵(新田真剣佑/23)と会おうとしない。サクラに元気になって会社に戻ってきてほしい彼らはそれぞれ知恵を絞ってサクラを外に連れだすが、どれも効果がなく、途方に暮れる。

 するとサクラは、自身を気遣う同期たちに感謝しながらも、「自分の感情がうまくコントロールできない」「どうしても気力がわかなくて、焦れば焦るほど体が言うことを聞いてくれない」と告白。さらに「皆さんに会うのもつらいんです。頑張れって言われるたびに苦しい」と明かした。

 これを見ていた視聴者は、ツイッター上で「自分たちの理想をサクラに押しつけているだけにしか見えない」「精神的にまいっている人に元気を押しつけるような励ましはやっちゃダメだよ」「“頑張れ”はダメってことをドラマを通じて発信してほしかったな」などと、同期たちの行動に疑問を呈す声を寄せていた。

 さらに「これはマジなこと言うと病院に連れていってあげてほしかったな。あ、心療内科のほう!」「同期4人とサクラとの繋がりを考えたら、誰一人として心療内科の病院に連れていかないのってやっぱ変だな 」などと、病院に連れていくべきという声も多かった。また、その一方で「心療内科を勧めることはできたって、サクラが自分で自覚して行かなきゃ意味がないんだよ」などと、同期の行動を評価する人もいた。

 その後、舞台は19年3月に移り、1年以上もサクラに会っていない同期たちは、最後にひとつだけ試してみたいと、サクラの誕生日に非通知の電話をかけ、“じいちゃんからのFAX”を模した5枚のメッセージを、FAXの着信音とともに玄関のドアの下から差し入れる。

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