嵐

 今年ブレイクしたお笑い芸人といえば、「お笑い第7世代」と称される、霜降り明星宮下草薙EXITといった若手芸人たちだろう。

 制作会社関係者が話す。

「その中でも、EXITが持っている“潜在的視聴率”に、業界関係者の多くが注目しています。日本テレビ系『THE突破ファイル』(毎週木曜日19時~19時56分)の躍進も、EXITがいたからこそかも、ともささやかれているんです」

 ウッチャンナンチャン内村光良(55)がMCを務め、サンドウィッチマンがレギュラー出演する『THE突破ファイル』に、EXITは準レギュラーとして出演している。

 同時間帯の番組では、『VS嵐』(フジテレビ系)と『プレバト!!』(TBS系)の視聴率が11%前後、『THE突破ファイル』が9%前後、『くりぃむしちゅーのハナタカ!優越館』(テレビ朝日系)が8%前後、『どうぶつピース!!』(テレビ東京系)が4%前後を推移している。

「一般的に言われる視聴率というのは、世帯視聴率のこと。『THE突破ファイル』は、たしかに世帯視聴率では『VS嵐』と『プレバト!!』に負けています。ただ現在、テレビ業界で世帯視聴率よりも重視される“個人視聴率”では、非常に興味深い結果が出ているんです。個人視聴率では、“どの年代の誰が〇〇を見ている”というのが正確に把握できるため、スポンサー企業が、ターゲットを明確に定めてCMを出稿する指標にもなる。

 面白いのは、子ども世代の個人視聴率では、全番組の中で『サザエさん』(フジテレビ系)が1位、そしてなんと、2位が『THE突破ファイル』なんです。その数値は子どもに大人気の番組『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)よりもはるかに上。なぜそうなのかが少々謎なんですが、子ども世代、若者世代をターゲットにしたい企業にとって『THE突破ファイル』は大注目のバラエティ番組ということになりますよね」(前出の制作会社関係者)

世界の果てまでイッテQ!』のMCを務め、今年3年連続で『第70回NHK紅白歌合戦』の総合司会を務める内村光良、そして好感度ナンバーワン芸人のサンドウィッチマンという2組の共演だけに、その人気は当然とも言えそうだが、バラエティ番組で仕事をする放送作家はこう言う。

「内村さんとサンドウィッチマンも確かに人気ですが、子ども世代、若者世代が見たいのは彼ら以上にEXITだと言えるでしょうね。彼らが出るか出ないかと、数字ははっきりと変わるといいます。今年、ボケの兼近大樹(28)が、過去の不祥事を報じられましたが、子ども世代にはまったく影響はないようです。『VS嵐』は同時間帯の世帯視聴率トップですが、のメンバーも全員がアラフォー世代で、ファンの年齢も上がってきています。決して小学生以下が“嵐だ!”と喜んで『VS嵐』を見ているわけではなく、若い世代はEXITが出演している『THE突破ファイル』を好んで視聴しているんです。

 同番組は再現VTRを元に、クイズに答えていくという番組ですが、自衛隊とアメリカンポリスを取り上げる回は特に人気だといいます。子どもが見ているということは、その親の層も見ているということ。来年末で活動を休止する嵐の『VS嵐』は、来年いっぱいは相当強いでしょうが、『突破ファイル』が子どもを中心に徐々にファンを増やし、『VS嵐』ほか他番組の数字を削っていく可能性は十分ありそうです」

 お笑い第7世代・EXITの快進撃は、“マジ半端ねぇ”!?

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