モデル/真辺彩加
モデル/真辺彩加

 昨今、ジワジワとブームになっている、スポーツ自転車。エネルギー効率がいいうえに、排ガスを出さず交通費もかからないと、いいことづくめの乗り物だ。また、運動不足解消にも自転車はピッタリ。効果的に有酸素運動を行えて、さらにはジョギングするより楽にダイエットするのも可能なのだ。そこのあなた。今からでもまだ間に合いますぞ!

■ママチャリorスポーツバイク? 大人のための愛車選び

 自転車には大きく分けて2種類ある。シティサイクル――いわゆる「ママチャリ」と、走行性やスピードを考えて作られた「スポーツバイク」だ。日本市場はなぜか、世界でも例を見ないくらいママチャリのシェアが多くなっているのが現状だが、そもそも両者は、どう違うのだろうか。「ママチャリは、カゴやチェーンカバーなど、実用に適したパーツを備え、重さは約20キロあります。反対にスポーツバイクはカゴや泥除けなどを外し、スピードを出すため、極限まで軽さを追求した自転車です。軽いものだと、女性が片手で持ち上げられる重量です」(自転車雑誌ライター)

 さらにスポーツバイクは大きく3つに分けられる。MTB、ロードバイク、その2つのいいとこ取りのクロスバイクだ。今回は「50歳からの自転車入門」ということで、中高年でも乗りやすい、クロス&ロードバイクを中心に取り上げてみよう。

 さて、まず最初に悩むのが、自転車の購入場所だろう。これは大きく分けて3つある。街の自転車店と、さまざまなメーカーを取り扱う大型量販店、一つのメーカー専門のワンブランドショップだ。

 街の自転車店は地域密着型で、種類は少ないが細かい相談に乗ってもらいやすい。大型量販店は売れ筋や購入しやすい価格のものが数多く並び、そこから選ぶことができる。またワンブランドショップは、そのブランドであればサイズも色も豊富に取りそろえている。「さらに自転車は、身長と股下の長さによって幅広いサイズがあります。細かい調整で乗り心地も変わるし、珍しい色もあるので、できるだけ現物を見て購入してください。実物を見ずに通販で買うのだけはやめたほうがいいです」(スポーツバイク専門店の店員)

 変わった色やブランドは取り寄せになることも多い。海外取寄せで1か月なんてことも、ざらなのだ。「納車されると、店員がサドル高とハンドル高を調整します。このときにヘルメットやウェアなどの周辺装備も一緒に購入するといいです。自転車は本体だけでなく、別売りの鍵やライトなど、アクセサリーが多いので、余裕を持った予算組みが必要です」(前同)

 注意すべきなのは、自転車の骨格とも言うべきフレームの素材。「一番お求めやすいのはアルミフレームです。初心者向けのものに多く使われています。最近はカーボンの値段も下がって、クロモリと同じくらいの価格帯になっている印象です。他よりかなり値段が上がるのがチタンですね。やはり半永久的に錆びないというのは男の憧れです」(自転車専門店オーナーの久保田博樹氏)

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