●メンテナンス、道路交通法、保険なども考慮

 愛車を手に入れたら乗りっぱなしは絶対ダメ。スピードが出るだけに安全面からもメンテナンスは必須だ。

「自分で、この3つのことだけはやってほしいです。まず、(1)空気をこまめに入れる。次に(2)チェーンの注油もしてほしい。そして(3)自転車の掃除ですね。自転車の拭き掃除をこまめにやっていると、自転車の変化に気がつきます。買ったときに比べてブレーキが変わったとか、ワイヤーがほつれているなど、愛車の点検にもなります」(同)

 購入した自転車店に持っていけば、点検してくれるが、そのタイミングは?「乗り方によりますが、走行距離3000キロで消耗パーツの交換時期といわれています。一般の方がだいたい1年で走る距離なので、少なくとも年1回は自転車屋さんで点検してください。経年劣化もあるので、3か月以上自転車を放置したら、一度、自転車屋さんに見てもらってください」(同)

 自転車に乗り出したら、まず気をつけたいのが道交法だ。自転車は「軽車両」に分類されるため、制限速度も自動車と同じようにあり、車道も左側通行だ。飲酒運転や信号無視、無灯火運転なども道交法違反となる。また、交通量の多い道では左折の巻き込み事故などが発生しやすいので手信号を利用して防ぎたい。

「道路を走っていて、注意したいのがタクシーです。乗客の乗降で急に止まって、ドアが開くので衝突事故が多いです。また、段差での落車も多いです。段差を越える際はゆっくり越えるのがコツです」(50代サイクリストのフリーライター・市ヶ谷ハジメ氏)

 ヘルメットの着用および、対人、対物保証のみならず、自損事故や家族保証などもある保険の加入も考えたい。

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