■ヘルメットやフレーム…100倍楽しくなる最新装備

 自転車は部品やアクセサリーのカスタマイズも楽しいポイントだ。まず、こだわるのはペダル。「自転車のペダルには、一般的なフラットペダルと、専用シューズとペダルを固定して使うビンディングペダルがあります」(専門店店員)

 後者は踏み足に加え、引き足の力を使うことができるためスピードを出しやすく、長距離でも疲れづらい。「とはいえ、足が固定されるので、初心者は必ず何度かは転びます(笑)。ビギナーの方は、フラットペダルから始めるのがいいでしょう」(同)

 必需品と言うべきなのが、ヘルメット。「丸型なアジア人の頭に合わせた“アジアンフィット”と呼ばれる製品を選びましょう。縦長な頭用の欧米向けを選ぶと、横がきつくなってしまいます。良いヘルメットだと被っていることを忘れてしまうほど軽い装着感です」(久保田氏)

 そして、夜間走行に欠かせないのがライトだ。「ライトは電池式や充電式がありますが、有名メーカーのものですと安心ですね。夜間は、安全のためにも、後方の車に自分の存在をアピールする必要があります。多い人は、3つくらいライトを点けて走っていますよ」(前同)

 自転車は前輪、後輪、フレームに分解して、専用の輪行袋に入れることで鉄道や新幹線に持ち込める。このように公共交通機関を使い、自転車を運ぶことを「輪行」と呼ぶ。

「もともと輪行は競輪選手が地方巡業に向かう際に特例で許されていたものでした。これが近年、一般にも許可が出たものです。そういった背景から、輪行の際は他の乗客に迷惑をかけないよう、通勤時間などの混雑時には利用しないなど、マナーを守って行ってほしいです」(自転車整備学校講師)

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