安倍晋三首相
安倍晋三首相

 12月16日に命日を迎えた田中角栄元首相。“昭和の今太閤”の人気は、二十七回忌を迎えても衰えぬばかりか、より高まっている。「ドカーンとデカいことをしたのが角栄さんであり、チマチマと“女性活躍”とか、“新三本の矢”とか、目先の掛け声だけを上げてきたのが安倍政権。それが違いでしょう」

 安倍晋三首相との違いを、こう比較するのは政治評論家の有馬晴海氏。通算の在職日数は桂太郎を抜いて、単独で憲政史上最長となった安倍首相だが、やっていることはお粗末そのもの。「お友達の加計学園に130億円もの補助金を出したり、『桜を見る会』に1万8000人を格安で招待したり、いわば小銭を出して人気取りしているだけですね。比べて角栄さんは、沖縄返還から日中国交回復、新幹線、高速道路と、すべてやりました。兆単位の政府予算を投入して、欧米に追いつけ追い越せを実現した。政策の規模が違いました」(前同)

 昨年5月の田中角栄生誕百周年式典では、長女の田中真紀子氏も安倍政権を念頭に、こう述べている。「政治は税金を使って国民のため、国家のため、世界のために死ぬ気になってやるんです。その辺のバカ息子、バカ娘がなるから、こんなことになっている」

 当時、話題になっていた“モリカケ問題”にも触れ、「安倍夫妻は国民の前で、うそ発見器を置いて発言をすべきです」(前同)と続けているが、それは「桜を見る会」問題でも、まったく同じことが言える。「角栄さんは功績の反面、政権内で恨みや嫉妬を買いました。また、やることがデカ過ぎて常に金銭問題が発生し、それで足がついてしまったわけです」(前出の有馬氏)

 ロッキード裁判では、一審で懲役4年、追徴金5億円(1983年)で即日控訴。そのまま控訴審中の93年に、刑事被告人のまま死亡した。「晩年の角栄さんは嘆いていましたよ。“中国に行けば先生なのに、日本に帰ってくると犯罪者だからな、困ったもんだ”とね」(前同)

 米国の思惑に反し、独自外交を進めた田中角栄。ゆえに、日米政府に“刺された”とする陰謀説も根強い。

 ひるがえって、安倍首相は米国に追従することで政権延命を図っているようにも見える。「安倍政権はトランプ米大統領の言い値で、米国製高額兵器を爆買い。国民の血税は、安倍さんの“お友達”に無駄遣いされているのが実態です」(野党議員)

 角サンも、草葉の陰で憂いているに違いない!?

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