クロちゃん(安田大サーカス)
クロちゃん(安田大サーカス)

 12月25日、TBSの人気バラエティ番組『水曜日のダウンタウン』(水曜日22時~)の2時間スペシャルが放送される。

 25日の放送では、安田大サーカスクロちゃん(42)のアイドルプロデュース企画『モンスターアイドル』から生まれたアイドルグループ『豆柴の大群』のデビュー曲『りスタート』の「続行」、「解任」、「解任&罰」の3種類のジャケットのうち、最も売れたバージョンが、そのままクロちゃんの処遇となる。

「『豆柴の大群』のデビュー曲は、初週6.4万枚を売り上げ、オリコン週間シングルランキングで1位を記録。番組の企画としては大成功と言えるでしょう。ただ、この『モンスターアイドル』は、初回放送から“セクハラ””パワハラ””女性蔑視”といったようなクレームが殺到。一般視聴者からだけでなく、団体などからもあったという話です。また、TBS上層部の中でも放送を取りやめたほうがいい、という声が上がったといいます。

 しかし、初回放送時点ですべての撮影は終了していて、デビュー曲も作られていたため、やめるにやめられなかった。そのため、TBS上層部から現場に対して、かなり細かい編集の指示が入り、セクハラやパワハラにとられる可能性があるシーンの大幅なカットがなされたそうです」(放送作家)

 12月4日、番組を演出するTBS局員の藤井健太郎氏もツイッターで「第2話以降一度もベストな状態でOAに至れておりません」と、自分が考える内容での放送ができていないと明かしている。この現状が大きな事態を招いていると前出の放送作家は話す。

「藤井さんはとにかくおもしろいことにこだわる、クリエイティブな人。映像としては狙い通りおもしろいものが撮れていたにもかかわらず、上層部の判断で自分が思い描く番組が放送できないことで、藤井さんは周囲に“もうTBS辞めたい”と漏らしていると伝わってきています。藤井さんといえば『水曜日のダウンタウン』だけでなく、『リンカーン』の立ち上げから参加し、30歳のときに『クイズ☆タレント名鑑』というキャリアを代表する番組を制作。『クイズ☆正解は一年後』など、TBSの名物バラエティ番組を次々に生み出し、芸人からの信頼も厚く、テレビマンとして"天才"という評価を受ける人物。

 仮にTBSを退社してフリーになっても引く手あまたでしょう。今はAmazonプライムビデオやNetflixなど、テレビほどコンプライアンスが厳しくないフィールドもありますから、藤井さんのやりたいことを実現できる。ただ、藤井さんが辞めるとなったらTBSとしては大損害ですよ。クロちゃんがきっかけで、TBSから天才がいなくなる……なんてことにならなければいいのですが」

 12月25日の2時間スペシャルでクロちゃんはどうなってしまうのか? その運命は、揺れる天才・藤井氏の演出にかかっている。

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