■『ルパン三世』の作者、モンキー・パンチは何事も諦めない大切さを
『ルパン三世』の作者でもある漫画家のモンキー・パンチさんは、4月11日に肺炎で死去。享年81。モンキー・パンチさんは、昨年2018年の6月4日号での『人間力』に登場してもらったばかりだった。「僕の場合、夢は1本だけ。それを外したら何も残らないと分かっていました。ひたすら、大衆にウケる漫画をどうしたら描けるかってことだけを考えていましたね。結局、続けるか続けないかだと思うんですよ。どんなに頭悪くても10年間続けていたら、モノになりますよ」
何事も諦めない大切さを、訥々と語ってくれていた。
『子連れ狼』の生みの親で知られる漫画原作者の小池一夫さんも、かつて『人間力』(12年1月30日号)に登場。「主人公には必ず弱点を作る。『子連れ狼』の大五郎、3歳の子どもが足元にくっついていたら、斬り合いで弱点になる。世界中が“危ない、危ない”って。弱点があると、無敵の奴がここまで弱くなる。だから連載が終わらないんです(笑)」と、我々を熱くさせた名作の秘話まで暴露。そんな小池さんは4月17日に肺炎のため死去。享年82。
最後に9月24日、68歳で死去した予備校教師で、タレントとしても活躍した“金ピカ先生”こと佐藤忠志さんの名言を紹介しよう。93年8月2日号で、美川憲一さんと対談した際、奥さんとの結婚秘話を明かしてくれた。まだ出会って二度目の女性に「俺の女になれ」と迫ったという佐藤さん。「“今日で二度目なのに私のこと分からないでしょ?”というから、“そんなものが分からないようじゃ、500人も相手に授業できない”って(笑)。やっぱりね、それぐらい積極的にならなければ本気になってくれない。今の男性というのは、そういったバーッと突っ走るパワーがないんですよね」
今年は本当に数多くのスターたちがこの世を去った。ご冥福を祈りつつ、我々はこれらの名言・金言を胸に、新しい一年を迎えたい。