■初めてのライブで太田プロのマネージャーが!

太田  ネタ見せのときは緊張して、最初のつかみで声がうわずっちゃったりしたんで。そういうのをちゃんとするだけでも全然違うじゃないですか。だから合宿ですよ。今まであんなに練習したことはないですね。

渡辺  そうか、それは知らなかったなあ。

太田  俺が初めて書いたコントだから、それを全部やってウケないと、自分が全否定されちゃうというか。今まで面白いと思ってたことが成立しないと、生きていけない。だから必死だった。しかも、リーダーには「長い」って言われるし。漫才ブームの頃のコント赤信号なんて大したもんじゃないし。

渡辺  大したもんだよ(笑)!

太田  そんな人に言われてもね(笑)。

渡辺  さっき「ビビッた」とか「頭が真っ白」とか言ってただろ!

田中  それで本番は、「コーラスライン」という、5人のお客さんが手を挙げたら強制終了になるコーナーだったんですけど、1人も挙げなかった。15分キッチリできました。

太田  ウッチャンナンチャンがはやらせたショートコント全盛の時代だったから、俺たちは不利だったと思う。そこでウケたからこそ、僕らは今まで続いてるんです。

渡辺  ライブには正統派からキワモノまでなんでも出てるけど、とにかくウケた者が勝ちなんですよ。

田中  ライブ終了後に打ち上げがあったんですけど、僕らは初めてだから知らなかったんです。出番が終わったら、「ウケてよかったな。じゃあ帰ろうか」って帰っちゃったんです。

渡辺  そうだったっけ? 

田中  実はそのとき、太田プロのマネージャーが僕らを探してくれてて。だから、たった1個のネタで事務所が決まったんですよ。

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