■不倫なんてアウトですから
渡辺 あるよ(笑)! 失礼な(笑)。でも、あの頃は良かったよね。みんなハチャメチャやって必死で頑張ってた。今は、コンプライアンスとかあって、芸人も無茶できないからね〜。19年は芸人界でも、いろいろありましたね。
渡辺 闇営業問題とかね。
田中 あれは反応がホントに過剰でしたよね。
渡辺 ネットで叩かれてね。
田中 犯罪組織とグルになって犯罪してたらダメですけど、後に捕まったヤツらのところに知らないで呼ばれたんですもんね。
渡辺 チュートリアルの徳井だって、悪いことはしたけど、申告してないだけで犯罪じゃないよね。
田中 リーダーなんてホントよかったですよ。今、不倫なんてアウトですから。
渡辺 不倫のフの字もしたことないってば(笑)。
太田&田中 え〜!!
渡辺 でも、お笑い界ではいまだビッグ3は健在だよね。特にビートたけしさんなんて、エネルギーがすごいよね。あの年になったら、「もういいか」って思うはずなのに、まだ、いろんなことをやろうとするんだから。
田中 落語もやるし、小説も書いてるし。
太田 この期に及んで、離婚もするしね(笑)。
田中 もう70代の人がエンターテインメントの中心にいるなんて、昔は考えられなかった。高齢化と言えば高齢化なんですけどね(笑)。
渡辺 でも、ずっと人前に立ってやっていくというのは、やっぱり大事だよね。爆笑問題だって、きっちりネタを作って披露することをやめないし、ホントに偉いと思う。
太田 ちなみにリーダーは、俺らの事務所主催の20周年のライブにコント赤信号で出てもらったとき、全然ダメだったですよね。スベリまくってた(笑)。
渡辺 バーカ(笑)。8割くらいは笑いを取ったよ。
太田 同情の笑いを(笑)。
渡辺 そんなことないよ!
太田 だって俺ら、コント赤信号の後に出ていってすぐに、「何あれ? 」って言ったら、ドッカーンってウケましたからね(笑)。
渡辺 違うよ〜。ちゃんと頑張ったんだって〜(笑)。※
――爆笑対談は次回に続く!
ばくしょうもんだい ボケの太田光(54)とツッコミの田中裕二(54)のお笑いコンビ。日本大学芸術学部演劇学科の在学中に出会い、中退後の1988年3月に結成。渡辺正行主催の『ラ・ママ新人コント大会』でデビューし、その場で太田プロにスカウトされる。1990年に太田プロから独立し、1993年に自らの芸能事務所タイタンを設立する。翌年『GAHAHAキング 爆笑王決定戦』で10週勝ち抜き、初代チャンピオンになり、その後、『タモリのSuperボキャブラ天国』(フジテレビ系)でブレイク。現在は、『サンデージャポン』『爆報! THEフライデー』(ともにTBS系)、『爆笑問題のシンパイ賞!!』『太田松之丞』(ともにテレビ朝日系)など、数多くの番組で司会を務め、大活躍している。
わたなべ・まさゆき 1956年1月24日、千葉県(現)いすみ市生まれ。明治大学在学中にラサール石井、小宮孝泰と出会い、コントグループ『コント赤信号』を結成。1980年にフジテレビ花王名人劇場にてデビューし、暴走族コントなどで人気を博す。その後、『オレたちひょうきん族』など数多くの人気番組に出演。テレビ番組で活躍するかたわら、1986年からは若手お笑い芸人の育成のための場、「ラ・ママ新人コント大会」を主宰。現在第一線で活躍する人気芸人を、若き日から見ている。