清野菜名・横浜流星『シロクロ』はハズレ? 2020冬ドラマ見るべき3本の画像
※画像は日本テレビ『シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う。』番組公式ホームページより

 2020年の冬クールドラマが、続々とスタートしている。病院モノ、サスペンス、ラブコメなどバラエティに富んだラインナップだが、その中で「大ヒットか残念作品か」の賭けになりそうなのが、1月12日スタートの『シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う。』(日本テレビ系)だ。

 清野菜名(25)と横浜流星(23)のダブル主演である本作。驚異的な身体能力を持つ、“ミスパンダ”こと川田レン(清野菜名)と、レンを操る“飼育員さん”こと森島直輝(横浜流星)が、世の中のグレーな事件に白黒をつけるというもの。

 このコンセプトで思い出したのが「白黒つけるぜ!」というキャッチコピーで大ヒットした、哀川翔(58)主演の映画『ゼブラーマン』(2004年)だ。16年前はさえない小学校教師が変身し、そのモチーフはシマウマであったが、今回のドラマでは戦うのが若き女性で、しかもパンダ。時代性を感じる。

 今回は清野菜名と横浜流星というアクションの逸材がそろったので、マンガのようなシチュエーションも「神々の遊び」レベルの見応えに昇華する可能性も大だ。令和版「白黒つける」ヒーローを楽しみにしたい。

 主役2人が悪と戦うといえば、もうひとつ注目なのが1月16日スタートの『ケイジとケンジ 所轄と地検の24時』(テレビ朝日系)。主演は、歩いているだけなのにうるさいほどのクドい演技が好評な桐谷健太(39)。そして棒なセリフまわしと隙のないスーツ姿が、感情の薄いエリート感を醸し出す東出昌大(31)。これまで、刑事ドラマでのこのようなギャップは「キャリアvsノンキャリ」という図式で生かされたものだが、「刑事vs検事」というのが新しい。

 この図式が面白さにつながるのかどうか未知数ではあるが、脚本がドラマ『HERO』(フジテレビ系/2010年)で、型破りの検事、久利生公平(木村拓哉/47)を生き生きと描いた福田靖氏なので、期待はふくらむ。また、磯村勇斗(27)と今田美桜(22)が演じる、今どきの若者刑事コンビの活躍も楽しみである。

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