■あの大物の爆弾発言も

 昨年他界した金田正一(享年86)は、国鉄スワローズ時代の64年9月3日号で、本誌の取材を受けてくれた。のちの400勝投手の貫禄に飲み込まれたのか、当時の本誌記者は、きわどいネタを避け、「女性への愛情表現は?」と甘い質問をしている。「わしは、そんなロマンチックな男やない。好きは好きで、嫌いは嫌いや。しかし、嫌いなときは黙っとる」と、一刀両断だった。

 95年6月19日号では、あの大物の爆弾発言もあった。ボクシングの元WBC世界ライト級王者のガッツ石松(70)もパンチ佐藤と対談したのだ。スポーツ界から芸能界に入った先輩として、“何事も経験が大事だ”と指南。

 このパンチの連載対談のゲストの中で、もう一人強烈だったのが、総合格闘技ブームの礎を築いた“格闘王”前田日明(60)だ。96年4月15日号で、パンチに、“六本木で不良外国人数名に絡まれて、大立ち回りした”という噂を突っ込まれると。「先に手を出したほうが勝ちだと思ったから。膝を入れ、肘打ちくらわせて蹴り入れたら、それが顎に入ったみたいで、折れたんじゃないかな。(中略)ナイフ持ち出したヤツがいたから、横にあった便所のモップで顔を突いたんだよ」

 不良外国人たちも、絡む相手が悪すぎた……。「もう一人を蹴り上げたら、靴の先が口の中にすっぽり入って、歯がポロポロと折れて」

 テレビ界のスター・志村けん(69)は、97年1月27日号で川合俊一と対談。色恋について聞かれると、テレビでは話せない秘密を告白。「女とは結構、一緒に住んでたの。いいじゃない。好きな子と一緒に住むのって。それに恋してるときって、いいコント書いていられるんだよね(中略)ところが1年、2年とベタベタしていると、やっぱり飽きてきちゃうわけ」

 志村がいつまでも独身でいる理由は、これだった!?

 今の若いスターにはない彼らの豪快さと大胆さ。なんとも魅力的だ。

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