上白石萌音
※画像は「上白石萌音『chouchou』(CD)」より

アイドル食堂・第9回 ひまわり

 アイドルだってメシを食う。日本で生まれ育った以上、地球の裏側でだって和食を想う。歌も演技も一線級で、まさに実力派の折り紙付きの女優、上白石萌音は小学生のうち3年間、メキシコに滞在した。父が日本語教師として赴任したからだ。

『メヒコ』(スペイン語読みでメキシコのこと)と題して、自身のブログでもしみじみと郷愁を語っている。

「メキシコ。また帰りたいなぁ。。第二の故郷。人付き合いが苦手で塞ぎ込んでいたわたしを変えてくれた、ラテンの地。メキシコに行っていなかったらきっとこのお仕事もしていなかったと思います」

 たぶん現地校にも通ったのだろう。英語検定2級、スペイン語検定6級の資格を持つのも、この異文化体験のおかげ。国際日本学部在学中と聞くが、まさに萌音のために設置されたような学部だ。

 そして、萌音が家族ぐるみでつき合っている食堂が西早稲田にある。その名もひまわり。朝6時から営業しており、仕事を終えたタクシー運転手などが朝から飲んでいる、ごく気さくな定食屋だ。前身は「JUN」という変わった名の中華屋で、まだ学生だった時分、何度かぼくも使った。

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