■巨人優勝の立役者、坂本勇人

 国内組では、昨季の巨人優勝の立役者・坂本勇人(31)の充実ぶりが光る。「19年は打点と本塁打でキャリアハイをマーク。初めてセ・リーグMVPにも輝いています。選手として最盛期を迎えていますね」(スポーツ紙デスク)

 野球評論家の里崎智也氏も坂本の安定感を称賛する。「毎年コンスタントに結果を出し続けている。彼が今年に限って活躍しないなんて、とても考えられませんよ」(里崎氏)

 坂本は一昨年末、5年という長期契約を結んでいたことが明らかになった。「契約満了は23年で、坂本は35歳。これは事実上の“生涯巨人”宣言です。メジャーへの夢を封印し、ON時代から受け継がれる“球界の盟主”の主軸という看板を背負う覚悟ができたということでしょう」(前出のデスク)

 今季も巨人のキャプテンを務める坂本。その視線は、8年ぶりの日本一を見つめているに違いない。

 そんな坂本と同じく、一球団に生涯を捧げることを決めた選手がいる。ソフトバンクの柳田悠岐(31)だ。「昨季はケガの影響で38試合の出場のみ。しかし球団は、締結済みの3年契約を延長する形で新たに7年契約を提示。柳田もサインをしています。異例とも言える“囲い込み契約”は、孫オーナー、そして王会長の意向と言われています」(別のスポーツ紙記者)

 11年に、ドラフト2位でプロ入りした柳田。そこには王氏の強い後押しがあったことは有名だ。「当初、秋山翔吾(現レッズ)を指名する予定でしたが、王会長が“巧打者は出ても、大砲はなかなか出てこない”と説得し、柳田指名を決めたとか」(前同)

 そして、柳田の才能は見事に開花。日本を代表するスラッガーとなった。「柳田は“東京五輪に出て金メダルを獲りたい”と公言。強い意欲を見せています。筒香がメジャーに渡った今、彼の長打力は代表に不可欠。昨季の悔しさもあるでしょうし、今季は相当期待できるはず」(同)

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