■侍ジャパン不動の4番として活躍

 柳田とともに、侍ジャパンの4番候補として挙げられるのが、広島の鈴木誠也(25)だ。「昨季は首位打者と最高出塁率のタイトルを獲得。11月には『プレミア12』でMVPを獲得するなど、侍ジャパンの“不動の4番”としても大活躍でした。ミスターも“東京五輪で楽しみな存在”と語っています」(球界事情通)

 16年に、“神ってる”でブレイクしてから4年。鈴木がファンを魅了するのは、プレーだけではないようだ。「相手チームの応援歌を口ずさんだり、オールスターで巨人・岡本の帽子を強奪してかぶったり……。鈴木は茶目っ気ある明るい性格で、ファンに親しまれています。そのあたり、ミスターに通じるものがありますね」(前同)

 鈴木は21年オフにも国内FA権を取得する見込みだが、転機は、その前にありそうだ。「契約更改後の会見で、メジャー移籍の可能性を聞かれた鈴木は、“察してください”と言葉を濁しました。ポスティング移籍を目指すとすれば、鈴木にとって東京五輪は、さらに重要な舞台となるでしょうね」(同)

 今年のプロ野球界でも、多くのルーキーたちが新たなスタートを切る。〈フォームもいいし、身体能力も秀でたものを持っている。日本球界のために、大事に育ててほしい〉 こう、王氏が大きな期待を寄せているのがロッテの佐々木朗希(18)。「王さんは、高校生ながら163キロをマークした佐々木をビデオでじっくりとチェック。結局、ソフトバンクは指名を回避しましたが、王さん自身は非常に高く評価しているようです」(ベテラン記者)

 しかし、素質は申し分ない一方、体力面ではまだ不安が残るという。「しかし、ロッテは今季から順天堂大学の医学部と提携し、選手の健康管理を徹底します。さらに井口監督は、佐々木を1年目に1軍で投げさせないと明言していますから、佐々木が成長するには申し分ない環境と言えます」(前同)

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