坂上忍
坂上忍

 毎年この時期になってくると、テレビ界の4月改編話が盛り上がってくるもの。キー局関係者は驚きを隠そうともせずに、こう話す。

「各局、この春は大きな改編があるようですが、いちばんスゴいのはTBSです。なんといっても、月曜日のゴールデンの番組が、全部終わるんですからね」

 現在、TBSの月曜日は、19時からアンジャッシュ渡部建(47)と山瀬まみ(50)がMCを務める医療バラエティ『名医のTHE太鼓判!』、20時からはくりぃむしちゅー有田哲平(48)とヴァイオリニストの高嶋ちさ子(50)がMCのトークバラエティ『人生イロイロ超会議』、21時からは南海キャンディーズ山里亮太(42)が司会のバラエティ『メイドインジャパン!』、22時から坂上忍(52)と森泉(37)の2人がMCのバラエティ番組『1番だけが知っている』が放送されているのだが、これらがすべて終了するというのだ。

「各番組、それぞれさまざまな打ち切りの理由はあると思いますが、4番組に共通する要因は視聴率の低迷とのことですね」(前出のキー局関係者)

 TBSの月曜日ゴールデン帯番組の全滅。昨今、急速な視聴者離れがささやかれるテレビ界の厳しい現状を象徴するような出来事だが、テレビ界では最近、不況を加速させるような不祥事も頻発していた。

 テレビ東京の人気バラエティ番組『家、ついて行ってイイですか?』のヤラセ疑惑を、1月14日発売の『週刊女性』(主婦と生活社)が報じている。

 おぎやはぎ矢作兼(48)とビビる大木(45)がMCを務める同番組は、<終電を逃した人に、タクシー代を払うので「家、ついて行ってイイですか?」とお願いし、家について行く完全素人ガチバラエティ>と掲げている。

『週刊女性』では、元タレントの男性が以前、同番組の制作会社ディレクターから取材依頼を受け、「街で偶然出会った体で撮影に登場した」というヤラセ演出があったと伝えている。

 制作会社関係者は話す。

「この『週刊女性』でヤラセ疑惑だと報じられた撮影VTRですが、実はオンエアされていない“ボツネタ”なんです」

 番組MCの矢作は、1月16日放送のラジオ番組『おぎやはぎのメガネびいき』(TBSラジオ)で、このヤラセ報道に触れ「オンエアされてないのに、そもそも」と、記事に疑問を呈している。

「ただ、『家、ついて行ってイイですか?』については、番組に出たい人物がディレクターとつながり、こちらも偶然を装って番組に出演したこともあったといいます。その人物は、宣伝目的でテレビに出たかったみたいですが……。

 どこまでが演出で、どこからがヤラセという線引きは難しいですが、“素人ガチバラエティ”を謳っているのであれば、仕込みのような演出はクロですよね」(前出の制作会社関係者)

 昨年10月の『文春オンライン』では、クイズ番組『東大王』(TBS系)のチーフディレクターであるA氏が、番組の女性ADにセクハラを働き、制作局から総合編成室への異動を命じられたと報じている。

 問題が起きたのは、昨年9月11日に放送された「ハワイ修学旅行編」のロケでのことだという。

 A氏は、ハワイで宿泊しているホテルに、20代の女性ADを呼び出し、密室で不適切な行為に及んだと『文春オンライン』では伝えている。

「『文春オンライン』の記事にもありますが、TBS社員のA氏は、女性ADと男女の関係を持とうと、直接的な要求をしたそうです。しかし、女性ADはすぐに拒否。A氏はいけると思っていたのか、ADの拒否に動揺したようで、“じゃあバストだけ見せてよ”と信じられないような要求をしたそうです。立場の弱い女性ADはその要求を飲むかたちで、その場を何とか切り抜けたといいます」(別の制作会社関係者)

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