高視聴率『麒麟がくる』長谷川博己『まんぷく』路線が成功の鍵の画像
※画像はNHK『麒麟がくる』番組公式ホームページより

 平均視聴率19.1%(ビデオリサーチ調べ/関東地区)。この数字ではまだまだ物足りないのかもしれない。今後は20%オーバー連発、いやさらなる高視聴率も……。そんな期待すらしてしまう大河ドラマ麒麟がくる』(NHK)の初回放送だった。ここではついに幕を開けた長谷川博己(42)主演の話題作第1話を振り返りながら、その魅力を考えてみたい。

 明智光秀(長谷川博己/42)の領地はたびたび野盗に荒らされていた。野盗が使っていた鉄砲を目にした光秀は、美濃守護代の斎藤道三(本木雅弘/54)に鉄砲を調べる旅に出たいと願い出る。堺で松永久秀(吉田鋼太郎/61)に気に入られ鉄砲を手に入れると、京で医者の望月東庵(堺正章73)と戦災孤児の駒(門脇麦/27)に出会い……という展開だった。

 とにかく冒頭のアクションシーンが圧巻だった。野盗と戦う光秀のキレキレな殺陣、臨場感あふれるカメラワークに息を飲んだ。野盗とのやりとりでこんなに面白いのだから合戦シーンはどうなっちゃうのかと、ワクワクが止まらない。

 昨年の『いだてん〜オリムピック噺〜』の視聴率が絶不調。そして今作の放送開始直前に主要キャストである沢尻エリカが(33)が降板し、放送日が2週間の延期。不安要素だらけのスタートだったが、視聴率的にも注目度的にも文句のない出だしになったのではないだろうか。

 なんといっても印象的だったのが、長谷川博己演じる明智光秀のかわいらしさとファニーさだ。たとえば、叔父の光安(西村まさ彦/59)に斎藤道三と面談したいと懇願したシーン。願いが叶わないと分かると突如絶叫し、視聴者を驚かせた。ほかにも鉄砲を手に入れると「鉄砲だ〜」と小躍りで大喜び。この純でキュートな感じ……これは昨年の連続テレビ小説まんぷく』(同局)の萬平さんと同じじゃないか!

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