「昨年の消費増税以降、家計が苦しくなった」「こんな状況では、家電など大きな買い物には踏み切れない」
そんな人も多いと思うが、そんな家電を「最速で最低価格で買う」必殺ワザがあることをご存じだろうか。家電ライターが語る。「大手家電量販店では、他の競合店より1円でも安く売ることで、顧客を集めようという動きがあります。しかし、やみくもに値下げしてよ、と掛け合っても、“これが限界なんです”とはぐらかされるのがオチ。そこで重要なのが、他店のデータを実際に見せることです。店内やチラシでも、“他店より1円でも高い品は販売員までご相談ください”という旨の表示がされていますからね」ということは、足を使って、いくつもの家電量販店を巡ればいいわけだが、それはあまりに非効率的。もっとうまい手はないのか。「そこで役に立つのが、『価格ドットコム』というサイト。このサイトでは家電に限らず、食品やゴルフクラブなど、さまざまな商品の価格比較ができるんです。各商品ごとに、最安値で買える店がランキング形式で表示されるので、店頭表示価格が最安値かどうか、一目瞭然です」(前同)
ただ、これで最安値で買えると思うのは早計。「価格ドットコムは確かに最安値を示してくれますが、ネット通販限定の店舗も含まれているんです。“そちらはネット通販で店頭販売ではないので、対応できません……”と言われる可能性があります。それもそのはず、ネット通販専門店は、店舗維持費などコストが実店舗を持つ量販店よりも低いんです」(経済ジャーナリスト)
では、どうすれば値下げ交渉が行えるのか。「ヤマダ電機やノジマなど、大手量販店の通販サイトの価格を交渉材料にすると、ほぼ一瞬で、その値段まで下げてくれます。価格ドットコムでも、大手量販店の通販サイトは安値の上位にきていますので、大型家電になれば、店頭表示価格から2万円程度の値下げは可能かと思います」(前同)
実際に、この手法を使って弊誌の記者が値下げ交渉を行ったところ、サイトの価格を見せたとたんに値下げに成功。まさに最速、最安の値下げだった。「価格の比較サイトができてから、そちらを見せて価格交渉をされる方は増えましたね。ポイント還元など条件つきでの安値ということもありますので、100%最安値に値下げできると保証はできませんが、なるべくご提示いただいた値段になるようにしています」(家電量販店スタッフ)
大きな買い物をする予定の人は、ぜひお試しあれ。