■松嶋菜々子は旭化成の水着キャンギャルとして

 さて、ここからは名だたる大河女優を、時代劇でおなじみの役どころに置き換えて品定めしてみよう。

 まずは正室タイプ。いの一番に名前が挙がるのは『利家とまつ〜加賀百万石物語〜』(2002年)で前田利家の正室・まつを演じた松嶋菜々子(46)だ。織田信長の家臣で豊臣秀吉の親友でもあった前田利家(唐沢寿明)が、糟糠の妻・まつとともに乱世を生き抜き、加賀百万石の礎を築くまでを描いた作品で、「健気でかわいく、しとやかさの中に強さを秘めた松嶋の演技は圧巻でしたね。土の香りのする素朴な女が一国一城の主の正室となり、それにふさわしい威厳と美しさを身につけていく過程を彼女は見事に演じきりました」(テレビ誌記者)

 本誌読者からも、「あれだけ気が利くかわいい女房に背中を押されたら、男も必死に働くよ」(43・会社員)と松嶋を絶賛する声が。「彼女は身長172センチと大柄なのに、着物が実によく似合う。90年代から00年代にかけて“ドラマ女王”の名をほしいままにした松嶋の集大成ともいえる大河ドラマでしたね」(芸能記者)

 女優としてブレイクする前の彼女は、旭化成の水着キャンギャルとして超ハイレグを着用することもしばしば。また、『とんねるずのみなさんのおかげです』(フジテレビ系)の「近未来警察072」なるコーナーでナナ隊員にふんした松嶋がセクシーな台詞を言わされていた時期もあった。

 まさに人に歴史あり。今では黒歴史として封印されている松嶋の過去だが、そんな彼女も本誌読者は決して嫌いじゃないはずだ。

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