2016年に逮捕され、世間を騒がせた清原和博氏。「長らく謹慎していましたが、昨年、戦力外通告などの選手を対象にした『ワールドトライアウト』で監督を務めました。その際にはユニフォームでグラウンドに立ち、球界復帰に向けた大きな一歩と騒がれました」(スポーツ紙記者)
さらに、こんな動きも。「PL学園時代の後輩でもある片岡篤史さんのユーチューブチャンネルに出演したんです。最初の動画は昨年12月10日、薬物事件についての心境を語るものでした」(前同)
その動画では、「(逮捕された瞬間は)これが現実なのか、薬による幻覚なのか分からなかった」と、当時の実情を語ると同時に、「(薬物依存症は)ずっと闘い続けなければならない病気。絶対に負けたくない」と決意を語っていた。
そんな清原氏は1月22日時点で5本の動画に出演。「盟友でもあり、永遠のライバルでもあるKKコンビの話や、自身が最多記録を持つ死球の裏話などを、ときに笑顔をまじえ、楽しそうに語っています。やはり、野球あっての清原なんでしょうね」(前同)
中でも話題は、今年元日に投稿された、清原がプロ野球のベストナインを選ぶという動画。「西武黄金期を築いた、森祇晶、石毛宏典、辻発彦、秋山幸二が順当に選出される中、驚きの人選もありました」(前出の記者)
投手部門で選出されたのは野茂英雄。初先発時の対戦を振り返った清原は、「あのフォームにまず驚いた。ボールの軌道もまったく予測できないし、球も速い。結局、直球で三振だった。やられた! と感じたね」と振り返った。
次の捕手部門だが、その選定が一番悩むと話し、「古田さん派と谷繁派に分かれる。短期決戦では古田さんのほうが嫌だった。古田さんは打者の仕草をすごい見ている人(中略)。(自分が巨人に移籍した際)古田さんが、一番、松井秀喜を抑えるのに必死になっているのがヒシヒシと伝わってきた」と、まるで古田を選ぶような話を続けたのちに、「俺はやっぱり谷繁かな」と、視聴者の意表を突くひと言。続けて、「谷繁はしつこい。球場で会うと愛想がいいのに、試合になると(絶対に打たせないというように)ビッチビチに(攻めて)来る」と高く評価した。
また、監督部門では、ミスターについても言及。「長嶋さんは神の領域に行ってしまっている」
別格の存在だと語りつつも、「でも、勝負ごとに対する執着心はすごい人。一度、野村監督のヤクルトに変な負け方をしたとき、監督室の前を通ったら、長嶋さんがユニフォームをビリビリに破いているのを見た」と、勝負師の一面を暴露。
ちなみに、この5本の動画再生回数の合計は、470万回以上。人々の清原への興味は薄れていないようだ。この動画が球界復帰の追い風になるのか、注目だ。