■嫌われていた三津がいつの間にか人気に

 また、最初こそ視聴者に嫌われていた三津だが、最後は愛されていたようだ。1月27日の放送で三津が己の恋心にけじめをつけて喜美子と八郎の元から去ると、「三津はやっぱりいい子だった」「潔く去っていく三津に幸あれ」と、ツイッターにはこれまでと逆で好意的なコメントが寄せられたのだ。この反響の大きさは、三津が見事にキャラ立ちしていたからにほかならない。持ち前のみずみずしさと爽やかさを発揮しながら、黒島自身がこれまで見せたことがない小悪魔の一面を見せて三津に命を吹き込んだ、その演技力に心から拍手を送りたい。

 実は黒島は朝ドラ『マッサン』をはじめ、『夏目漱石の妻』『いだてん〜東京オリムピック噺〜』や主演した『アシガール』と、NHKの注目作に数多く出演してきた女優でもある。高畑充希(28)に土屋太鳳(24)、杉咲花(22)と、近年は朝ドラ経験者のヒロイン抜擢が多いだけに、知名度をさらに高めた黒島は、一躍、将来の朝ドラヒロイン候補に躍り出たといえる。

 目下、最大のライバルは『あさが来た』『なつぞら』と、同じく朝ドラ出演2作と実績があり、次期ヒロインの噂が絶えない清原果耶(18)だろうか。しかし、三津、そして黒島結菜が『スカーレット』に残したインパクトも、かなりのもの。いつか、ヒロインとして朝ドラに再登場する日を待ちたいと思う。(朝ドラ批評家・半澤則吉)

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