絶好調『麒麟がくる』不安要素はアノ「大御所俳優2人」の画像
※画像はNHK『麒麟がくる』番組公式ホームページより

 第一話が視聴率19%(ビデオリサーチ調べ/関東地区)と好発進を切り、1月26日放送の第二話も17.9%を記録するなど、好調な大河ドラマ麒麟がくる』(NHK)。その第二話が意外な反響を呼んでいる。そう、主役である明智光秀を演じる長谷川博己(42)よりも目立つキャラが現れるという、大河らしからぬ事態が起こっているのだ。

 堺、京都を巡る旅から美濃の国に戻った明智光秀。ちょうどそこに織田信秀(高橋克典/55)の軍が攻めてくる。劣勢となった斎藤道山(本木雅弘/54)は、籠城したその直後に奇襲をかけるという戦法で勝利。しかし、多くの負傷者を出し、望月東庵(堺正章/73)らが手当てにあたる。その後、斎藤道三は義理の息子であり主君の土岐頼純(矢野聖人/28)に毒を盛り……。

 この第二話でもっとも目立っていたのは、間違いなく斎藤道三役の本木雅弘だ。SNSでは「マムシ無双の回でした」「主人公を差し置いてモッくん」というコメントが相次いだ。物語の最序盤で、光秀の主君で師でもある道三の怖ろしさを強調するという意図があったのだろう。

 確かに織田軍を罠にはめる巧妙さと土岐頼純を毒殺した狂気は、視聴者に多くのインパクトを与えた。しかし、さすがに目立ちすぎでは? どうも、モッくんの芝居のアクが強すぎるのだ。

 斎藤道三は下克上で戦国大名となり、美濃のマムシといわれた人物。過去にもさまざまな作品で西田敏行(72)、北大路欣也(76)、里見浩太朗(83)といった大御所俳優が演じてきた。そう考えると、今回のモッくんはかなりスマートでイケメン、新しい道三といえる。

 本作は戦国時代最大のカリスマ織田信長役に、童顔で信長のイメージからかけ離れた染谷将太(27)を抜擢するなど、これまでの武将像を壊そうという意思を感じる。道三もまさにその好例だ。百戦錬磨の名優・本木雅弘も、新解釈の道三を演じるために躍起になっているように見える。

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