「貧乏になる習慣」「早死にする習慣」生涯現役を目指そう!の画像
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 誰しも金に困らずに長生きしたい。ただ、日々の行動がこれを邪魔しているとしたら!? 仰天の“新事実”!!

 貧乏だと早死にする――こんな衝撃データがある。「全国の大学や研究所による『日本老年学的評価研究プロジェクト』の報告で、判明しました。65歳以上を対象にした追跡調査で、収入の低い人は高い人に比べて、死亡率が3倍も高くなることが分かったんです。収入だけではなく、居住地域や家族構成など、他にもさまざまな要因がありますが、収入と寿命は大きく関係しているわけです」(全国紙社会部記者)

 “貧乏暇なし”などと言われるが、加えて“貧乏寿命なし”では救いがない。そこで本誌は、十分な金がないと嘆く庶民を代表して、短命&貧乏を脱出するための方法を徹底取材してみた。すると、垢のようにこびりついた長年の“生活習慣”にこそ、問題があることが判明したのだ。「日々の行動の積み重ねが、寿命を左右しているわけです。“生活習慣病”とはよく言ったものです」(都内の内科クリニック院長)

 では、さっそく、長寿で金に困らない人生を目指していこう。まずは、がんに関する誤解からだ。3人に1人ががんで死ぬ時代だが、こんなふうに考えている人はいないだろうか。「親父もおふくろも、がんで死んだ。うちは“がん家系”だから諦めている」

 これは大きな間違いだという。タレントとしても活躍する『吉川記念病院』の木村好珠医師(精神神経科)が言う。「がんの中には遺伝するものもありますが、それはごく一部。塩分過多、喫煙、飲酒など、がんを誘発する生活習慣が家族で似通っていたことを、遺伝だと勘違いしてしまっているんです」

 遺伝でがんを罹患するのは、全体の5%程度に過ぎないといわれている。

 続いては、頻尿に関して。夜中に何度もトイレに行くのを嫌い、就寝前には水分をとらないという人がいるが、これはかなり“危険な習慣”だという。「年配になると喉の渇きも感じにくくなるうえ、睡眠中は皮膚から水分が排出されています。さらに、呼吸でも水分を失います。それなのに水分を摂取しなければ、血液がドロドロになってしまうんです」(木村医師)

 水分が不足して血液がドロドロになると、心筋梗塞や脳梗塞を招く。「2004年に就寝中に脳梗塞の発作を起こした長嶋茂雄さんも、トイレに起きるのを嫌って、就寝前は水分を控えていたそうです。彼は好物のコーヒーで喉を潤していたようですが、コーヒーには強い利尿作用があり、身体から水分が抜けてしまう。これもよくなかった」(前出のクリニック院長)

 夜中にトイレに行くのは確かに面倒だが、死ぬよりはマシだろう。

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