大納言・久我雅忠の娘(後深草院二条)が書いた鎌倉時代の日記文学『とはずがたり』に、面白い話が掲載されている。 筆者は日本全国を旅し、正応二年(1289)九月に惟康親王(源惟康)が将軍職を罷免された事件を、滞在先の鎌倉で目の当たりにした。彼女は、鎌倉を追放されることになった将軍が「御所を出発なさる」…
大納言・久我雅忠の娘(後深草院二条)が書いた鎌倉時代の日記文学『とはずがたり』に、面白い話が掲載されている。 筆者は日本全国を旅し、正応二年(1289)九月に惟康親王(源惟康)が将軍職を罷免された事件を、滞在先の鎌倉で目の当たりにした。彼女は、鎌倉を追放されることになった将軍が「御所を出発なさる」…