小倉智昭
小倉智昭

 働き方改革の一環で、2020年4月1日より「同一労働同一賃金(別名:パートタイム・有期雇用労働法)」が、全国一斉に施行される。

 これは、同じ職場で同じ仕事をする正規雇用と非正規雇用の従業員の待遇や賃金の格差をなくす、という考え方だ。

「大手マスコミでも盛んに議論がされていて、特にフジテレビでは『同一労働同一賃金』を強力に進めるといいます。番組制作は、テレビ局の局員と多くの制作会社社員で行われていましたが、局員の給料は高く、下請けである制作会社社員の給料は低いという状況が続いており、テレビ界全体で問題視されてきました。フジテレビはこういった状況を是正しようと、現場で働く制作会社社員の給料を上げることに決めたといいます」(民放キー局関係者)

 フジテレビでは、映画『コンフィデンスマンJP』をはじめ、『マスカレード・ホテル』、『翔んで埼玉』など、映画事業やグループ会社の不動産事業は好調なものの、本業であるテレビ事業では視聴率不振が続き、低迷を続けている。

「現場スタッフが得られる給料を増やすには数十億円単位の予算が必要になるといいます。フジテレビでは1番組につき、年間2~3億円の経費削減が叫ばれていますが、これは現場に還元するためでもあるのでしょう。番組制作費を抑えるため、あらゆる手段を講じることになるようですが、その一環で、高額ギャラのタレントやフリーアナウンサーを切っていくという方針だとささやかれていますね」(前出の民放キー局関係者)

 昨年10月24日発売の『週刊文春』(文藝春秋)では、朝の情報番組『とくダネ!』が、2020年10月で終了し、新番組が始まる予定だと報じている。

「番組MCの小倉智昭さん(72)は、東京五輪へのこだわりが非常に強く、東京五輪を自身のキャリアの集大成として考えていて、大会終了後には『とくダネ!』も終わるともっぱらですね」(制作会社関係者)

 2月7日放送の『とくダネ!』では、女優の鈴木杏樹(50)と、元歌舞伎役者で俳優の喜多村緑郎(51)の不倫を取り上げた。

 スタジオでは山崎夕貴アナウンサー(32)が、鈴木と喜多村の謝罪文を読み上げたが、小倉は「どうでもいいニュースなのに、大ニュースを伝えるかのような読み方やめてください。もっと肩の力を抜いてください」とツッコミを入れ、スタジオには笑いが起きたのだが、

「このコメントはまずかった。小倉さんは今回の不倫記事を心底どうでもいいと思っているのでしょう。それは自由です。ただ番組MCが放送でそう発言するなら、このニュース自体を扱わなければよかった。『週刊文春』サイドは番組からの依頼を受け、記事の使用許可を出しているんです。それなのにあの言い方では『週刊文春』サイドは間違いなく憤ります。

 ここ最近の小倉さんのコメントや番組での態度はバランスに欠けて、やる気を感じられない場面もあります。番組の視聴率も低迷しています。小倉さんの中では東京五輪後には『とくダネ!』は終了。自分はやりきったと感じていて、仕事への意欲も湧かないのかもしれません」(前出の制作会社関係者)

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