乃木坂４６「個人ＰＶという実験場」
第４回 乃木坂４６映像作品で湯浅弘章監督が描く「時のうつろい」２／４
■ミュージックビデオと個人ＰＶをつなぐ物語
２０１３年に２つの個人ＰＶを手がけた翌年、湯浅弘章は乃木坂４６の楽曲ＭＶを初めて担当する。それが９枚目シングル『夏のＦｒｅｅ ＆ Ｅａｓｙ』収録の「無口なライオン」である。
https://www.youtube.com/watch?v=g5MogzAD-pk
（※「無口なライオン」MV）
このＭＶはとある学校を舞台に、転校することをクラスメイトたちに打ち明けられずにいる西野七瀬と、それを静かに悟る幼馴染の若月佑美との関係を軸にしたドラマ作品として仕立てられている。友人たちとの別れを目前にして浜辺で過ごすひとときの「完璧な時間」は、やがて西野の父親（津田寛治）の到来とともに儚く終わりを迎える。
