「長寿レモンサワー」「死ぬレモンサワー」の見分け方の画像
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 居酒屋やバーには “レサワ女子”が急増、コンビニや酒店でも、さまざまなレモンサワーがズラリ――。昨秋から、80年代のハイサワーブームをしのぐレモンサワーブームが到来中だ。「消費増税の影響で家飲み用レモンサワーが女性層に大当たり。メーカーがこぞってレモンサワー缶を新発売し、ブームに火がつきました。最近では“レモンサワー専門バー”まで登場しています」(グルメ誌記者)

 レモンサワーは女性のお酒というイメージもあるが、「むしろ中高年男性こそ飲んでほしい」と話すのは、『からだに効く食べもの事典』など食品の健康効果を解説した著書が多数ある田村哲彦氏(薬剤師=壮健タムラ薬局経営)だ。「レモンには、高血圧や高コレステロール、内臓脂肪といった中高年が抱える生活習慣病を予防改善する成分に加え、老化を防止する成分も含まれているんです。レモン果汁のクエン酸は代謝を促進し、内臓脂肪や中性脂肪を燃焼。これが血圧低下や動脈硬化の予防になり、ダイエット効果も」

 また、クエン酸には鉄分などのミネラル分の吸収を高める働きがあるため、精力増強も期待できるという。「皮に含まれるレモンポリェノールも、強力な抗酸化作用で血液をサラサラにし、脳梗塞や心筋梗塞の原因となる血栓の生成を防ぎ、動脈硬化を抑制することが報告されています」(前同)

 このレモンポリフェノールには、免疫細胞を活性化させ、がんをはじめとする病気の予防効果もある。まさに中高年のためのお酒だ。だが、飲み方によっては、命に関わることもある。「レモンサワー缶は、商品によってビールの倍近いアルコール度数のものがある。スッキリして飲みやすいだけに、急性アルコール中毒で運ばれる方も増えていますね」(救急病院スタッフ)

 また、最近は果汁比率を20%に高めた“ひとつ上”のレモンサワーも登場しているが、こちらも要注意。「レモンの果汁比率が高くなれば酸度も高くなる。これが胃壁にダメージを与え、逆流性胃炎や胃潰瘍の原因となることがあります。特に搾った生レモンで飲むときは、果汁比率を15%以下にすることがポイントです」(栄養士)

 レモンは“皮ごと”擦すってサワーで割ると、より健康効果が高いが、外国産レモンの多くは、農薬や防カビ剤が散布されている。「レモンサワー用の生レモンは、なるべく無農薬で防カビ剤不使用の国産レモンを選んでください。外国産を使う場合は、お湯で表皮を洗うなど、衛生対策が重要です」(前同)

 危険性を見極めて、おいしく健康的なレモンサワーを楽しんでください!

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