■脚本はキムタク&福山の名作を担当した大御所
『ケイジとケンジ』の視聴率は初回12.0%(すべてビデオリサーチ調べ、関東地区)で好発進したものの、不倫報道後の第2話は9.7%に急落。第3話は10.3%、第4話は8.3%、2月13日放送の最新第5話では9.3%と、前週から1ポイント上昇した。
テレビ朝日関係者は話す。
「最初からシリーズ化を考えて制作されているドラマですから、1回1回の視聴率がいい悪いとかは関係なく、ドラマは続いていく予定でした。『ケイジとケンジ』の脚本を手掛けるのは、NHK連続テレビ小説『まんぷく』や、NHK大河ドラマ『龍馬伝』をはじめ、木村拓哉(47)の『HERO』や、福山雅治(50)の『ガリレオ』(ともにフジテレビ系)などを担当した、大物脚本家の福田靖さん。テレ朝が福田さんにオファーしたのは、シリーズ化を見込んで、このドラマをとにかく良質なものにしようと考えたからでしょう。東出の不倫報道後も“ドラマ自体はおもしろい”と好評ですが、それは福田さんの脚本だからこそですよ」
広告料の高い木曜21時枠、そして大物脚本家の福田氏を迎えて、“ポスト『相棒』!”という思いで、テレ朝が満を持して送り出したドラマ『ケイジとケンジ』。そんな大切な作品に、東出が不倫騒動で味噌をつけてしまったのだ。
「脚本を変更し、東出の出番を減らしているという今、もうシリーズ化することは厳しいでしょう。東出を降板させて代役を立てれば続けられる、という声もありますが、彼は主演ですし、知らない人のほうが少ないほどの騒動になった東出の不倫が、作品にはずっとつきまとってしまう。そんな状況で続編制作は考えにくく、局を挙げてのプロジェクトは頓挫……。当然ですが、テレ朝上層部、ドラマ関係者は東出に対して相当な怒りを抱いているといいます」
2月20日発売の『週刊文春』(文藝春秋)の直撃取材に対し、東出は「仕事に関しては……全てを失ったと思います」と語っているが、『ケイジとケンジ』で共演する桐谷をはじめ、ドラマ関係者、そして「第2の『相棒』に」と期待していたテレ朝が失ったものも大きそうだ――。