今回は、お伝えしたいニュースがたくさんあります。最初は、今年初の海外遠征について。これまで、アメリカやヨーロッパをはじめ、香港、マカオなど12か国の競馬に参戦。それぞれ違った雰囲気の競馬を体験してきましたが、今回は、サウジアラビア。プライベートでも行ったことはなく、初めてです。参戦するのは、2月28日に藤田菜七子騎手と一緒に騎手招待レースに、翌29日はマテラスカイでリヤドダートスプリントに、フルフラットでサウジダービーに挑みます。

――今、中東に行って、本当に大丈夫なの!?

 という声もあるようですが、僕自身は初めての国、初めての競馬場にワクワクしています。詳しいことは、もう少し情報を収集して2月28日発売の本誌でお伝えするので、楽しみにしていてください。

 2つ目は、僕を応援し続けてくれるキーファーズの松島オーナーが、クールモアグループが所有する馬の共同馬主になったというニュースです。正直、これには僕も驚きました。だって、昨年のパリ大賞典とイギリスのインターナショナルSと2つのG1を勝ち、凱旋門賞で4着になった馬ですよ。しかも、“凱旋門賞の騎手は武豊に”というリクエストつきの契約だというんですから、もう、うれしすぎて言葉がありません。

 馬の名前は、ジャパン。これまで、たくさんの名馬との出合いがありましたが、もしも、この馬で、本当に凱旋門賞に挑戦できることになったら……深い縁を感じます。ジャパンは、このあと、イギリスのG1コロネーションCや、キングジョージ6世&クイーンエリザベスSを使う予定とのことなので、正式に決定して、エイダン・オブライエン調教師から騎乗依頼をいただけたら、ぜひ、乗ってみたいと思っています。

 3つ目は、2日間で3勝を挙げた2月8日、9日の競馬について。14戦して、1着3回、2着4回、4着3回。どれもいい馬ですが、中でも皆さんに覚えていてほしいのは4歳以上オープン、ダート1900メートルのアルデバランSを勝ったロードレガリスです。着差は半馬身でしたが、これは最後の直線で先頭に立ったとき、耳を伏せ、ブレーキをかけたためで、それがなければ、2着馬を突き放していたはずです。これで地方を含めて6連勝。次が楽しみです。

 最後は、これからの騎乗馬についてです。2月23日は今年初のG1フェブラリーS。パートナーは、連覇を狙うインティです。目指すは、春のダート王の称号。前走で、競馬の幅が広がったインティなら、この大一番で力を発揮してくれると思います。気になるのは当日の天候と枠順ですが。皆さんも一緒に、競馬の神様にお願いしてください。

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