■テレビ業界からの人材流出

 働き方以外にも、テレビ界には変化が訪れている。テレビからインターネットへと人材が流出しているのだという。

「テレビ業界でプロデューサーやディレクターとしてバリバリ現場で働いていた人が、どんどんネット動画制作に移っているんです。大手キー局にいた人も例外ではありません。テレビよりも規制が少なく、何より給与が良いと話を聞いています」(同)

 こうした人材流出はプロデューサーやディレクターに限った話ではない。ADも同様だという。

「ただでさえなり手が少ないADが今、テレビを見限りYouTube系の事務所に転職しているようです。テレビの現場では仕事を教えてもらえる機会がなく、成長できないと感じる人は辞めてしまう。特にやる気のある人はどんどんネットに行ってしまうというんです。ヒカキン(30)がいる『UUUM』などには、多くの若手テレビマンが入社しているという話ですよ」(同)

 中居正広(47)より、ヒカキンをとるということか……。

 電通が発表している日本の総広告費と媒体別、業種別広告費を推定した「2018年(平成30年)日本の広告費」によると前年比116.5%でインターネット広告費は1兆7589億円。地上波テレビ広告費の1兆7848億円に迫る数字を記録している。こうした状況も影響してしているだろう。

「落ち目のテレビに対してネットは伸びている、との認識がある。テレビよりも給与がいい、という理由でYouTube系の事務所に行ってしまう人もいるようです」(同)

 ADの数が減ってしまったため、

「今、製作の現場では、チーフディレクターやプロデューサーといった立場の人が荷物運びなどのADの仕事をしています。なり手がいないとはいえ、業務量は変わらないので、やるしかない。ただこの状況がより悪化すると、本当に番組が作れなくなりますよ」(同)

 人材不足や流出が続くテレビ制作の現場。はたして復活する日は来るのか?

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