■海外で取材拒否!?

「『麒麟がくる』では、合戦のシーンなどで大勢のエキストラに出演してもらう必要がある。IT大手のヤフーが、100人以上が集まる会合への参加を原則禁止したことからもわかるとおり、大勢の人を集めるのは難しくなるでしょう。

 民放以上にコンプライアンスを重視するNHKですから、状況を見て、現場にも大人数が集まるような撮影はNGと通達を出す可能性も考えられます。そのため今後、『麒麟がくる』の撮影にも影響が出るのではないかと、テレビマンの間ではささやかれています」(前出の制作会社関係者)

『イッテQ!』にはどのような影響が出てくるのだろうか。民放キー局ディレクターは話す。

「『イッテQ!』は基本的に、レギュラー出演者の海外ロケの映像をスタジオの内村光良さん(55)をはじめとするタレントが見る、という番組構成なので、番組観覧の客を入れられない以外は、スタジオ収録にそれほど影響はないと思われます。ただ……番組の肝となる海外ロケに行けない可能性が出てきているんです。というのも、海外取材を予定していたある番組では、事前の了解が取れていたのに、海外の取材先から取材拒否を通達されてしまったというんです。

 中国を発生源とする新型コロナウイルスですが、周辺のアジア各国、特に日本と韓国での感染者数が多いことから、日本人に対する警戒も強くなっています。ドイツでサッカー観戦中の日本人客がスタジアムから追い出されたり、パレスチナで日本人女性が暴行されたりもしていますからね。日本からのテレビクルーを避けたのかもしれません。『イッテQ!』といえば、タレントが海外で体を張る企画で番組が成り立っているといっても過言ではない。海外ロケや取材ができないとなると、番組の存続にも関わってくるのではないでしょうか。

 また、すでに収録済の手越祐也(32)の中国ロケものも現在、お蔵入りになっているという話です。今はとても、中国で撮影したバラエティのVTRを放送することはできませんよね」

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