花見
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 新型コロナウイルス感染拡大防止で、東京マラソンでは約3万8000人の一般参加が中止。さらにJリーグでも3月15日までに開催予定だった試合が延期、プロ野球オープン戦や大相撲では無観客試合を実施する。PerfumeEXILEGACKTら有名アーティストのコンサート中止など影響が広がっている。

 日本気象協会によると今年の東京・千代田区の桜開花予想は3月17日とされているが、はたして花見はできるのか⁉ そこで当サイトでは都内でも有数の花見スポットである目黒川、上野恩賜公園の2020年花見事情を取材した。

 まずは目黒川。3月3日、目黒区の担当者に話を聞くと、区が開催を予定した不特定多数の参加が見込まれているイベントについて原則として中止か延期。区が共催や後援をしているイベントは主催者に自粛を要請したという。例年ダンスパフォーマンスや和太鼓コンサートなどが行われる“中目黒桜まつり”や“目黒イーストエリア桜祭り”は要請を受けて検討した結果、中止が決定。また、中目黒桜ライトアップの中止も発表されている。

 同日、中目黒桜まつりの主催である中目黒駅前商店街振興組合の本橋健明理事長に話を聞いた。イベント中止と併せて、花見客にも来訪自粛を呼びかけるのかについて聞くと、

「人混みだから、やめようとする人は多いはず。ただ、世間がこういうムードであっても来る人はいると思います。来ること自体への自粛の呼びかけはしません。来るなとは言えないですから」

 そうした事情もあって、例年と変わらない部分もある。

「花見でいらっしゃる方もいるので、警備とかは例年通りに行います。深夜に騒いでいる人がいないかといった見回りも夜中の12時までやります。出店へのゴミ出しの指導ですとか、やりますね。彼らは民有地の空き地に保健所の許可をとって来るわけですから、出店そのものは止められませんよ」

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