稲垣吾郎(新しい地図)
稲垣吾郎(新しい地図)

 いよいよ連続テレビ小説スカーレット』の放送も、あと2週を残すのみ。物語最終盤だが、ヒロイン喜美子(戸田恵梨香/31)の息子、武志(伊藤健太郎/22)が白血病になってしまい、最終回まで見逃せない状態だ。だが最近、話題の中心となっているのは、武志より医師の大崎を演じる稲垣吾郎(46)だろう。今回は3月8日の放送を振り返り、稲垣吾郎の今後について考えてみよう。

 武志が白血病にかかったことを知った喜美子。主治医である大崎の言葉を思い出し、余命数年を宣告された武志に心を痛める。そんなある日、喜美子は家にやって来た照子(大島優子/31)に武志の病気を打ち明けて……。

 武志を思い泣きじゃくる喜美子の涙が切なかったが、この放送回、大崎医師がとにかくかっこよかった。「僕は生きてほしい、しっかりと最後まで生きてほしいんです」と誠実に語る姿に「大崎は稲垣吾郎しかできない」「静かだけど希望を失っていない眼差し」と、SNSでも評価する意見が相次いだ。落ち着いた間合いで話す稲垣の渋さに、グッときた視聴者も多かったようだ。

 稲垣といえばご存知の通り、元SMAPのメンバーの中でも、演技派として知られる。2010年の映画『十三人の刺客』 では極悪非道の暴君、松平斉韶(なりつぐ)役で、冷徹かつ狂気じみた怪演を見せ、話題となった。

 以後も男のセクシーさ、彼独自の理知的な雰囲気を披露し続け、長谷川博己(43)と共演した映画『半世界』や、今年公開予定の手塚治虫原作の映画『ばるぼら』では主演を務め、SMAPの解散後もトップ俳優であり続けている。武志の主治医ということもあり、今後の『スカーレット』では喜美子とも深く関わりそうだ。稲垣が演じる大崎医師が、ドラマ最終盤をより盛り上げるのは、確実だろう。

 こうなってくると気になるのが、稲垣が草なぎ剛(45)、香取慎吾(43)とともに活動する新しい地図の今後だ。SMAPの解散以降、テレビから姿を消したが、最近は『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで! 絶対に笑ってはいけない青春ハイスクール24時!』(日本テレビ系)や『出川哲朗の充電させてもらえませんか?』(テレビ東京系)など、地上波で彼らの姿を見る機会も増えてきた。

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