羽生結弦選手
羽生結弦選手

 3月16日からカナダ・モントリオールで開幕予定の「世界フィギュアスケート選手権」が新型コロナウイルス感染拡大を受け、中止になる可能性が浮上していることが分かった。

「3月10日にカナダ放送協会の電子版が報じた記事によると、モントリオールがあるケベック州のダニエル・マッキャン保健相が“開催可否を検討している”と発言したと伝えられたのです。今大会には羽生結弦(25)、宇野昌磨(22)、紀平梨花(17)らトップ選手が出場予定で、日本のファンも会場に多く駆け付ける予定になっていました。また今大会では、羽生と米国のネイサン・チェン(20)の直接対決にも大きな注目が集まっていたので、仮に中止となれば、ファンはもちろん、羽生自身もショックが大きいのではないでしょうか」(スポーツライター)

 世界選手権の主催者サイドは9日に「イベントは予定通り開催予定」と発表し、開幕を待ち望むファンたちからは安堵の声が漏れたばかりだった。

「マッキャン保健相は“中止の可能性は排除されていないが、できる限り早く決定したい”と述べたそうです。当局だけでなく世界保健機関や国際スケート連盟などと現在、協議しているのではないでしょうか。

 この報道に対し、羽生とネイサンのライバル対決を待ち望んでいたファンたちからは“楽しみにしているファンのためにもキャンセルはしないでほしい” “羽生選手がどんな思いでこの日のために練習してきたかを知っているから開催してほしい”などの声が上がっています。一方で、“羽生選手は喘息持ちだから心配”“肺炎はすごく怖い”“まずは選手たちの安全が第一なのでは?”など、中止もいたしかたない、とするファンの声も聞こえてきているんです」(前出のスポーツライター)

 今はトップアスリートとしての確固たる地位を気づいた羽生だが、4歳の頃に持病の喘息を心配した母のすすめでフィギュアスケートを始めたことは有名な話だ。

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