新型コロナウイルスはここにも! 詐欺急増にご用心の画像
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「詐欺師にとって、新型コロナウイルスが流行している今は、絶好の機会なんです。最大のターゲットである高齢者が、いつも自宅にいてくれるんですから」

 こう解説するのは、『だまされた!「だましのプロ」の心理戦術を見抜く本』(方丈社)などの著書もある、詐欺・悪徳商法に詳しいジャーナリストの多田文明氏だ。国民生活センターの発表によると、市役所職員を名乗り、「新型コロナが流行しているので気をつけるように、高齢者に電話している」と騙ったり、水道会社を名乗り、「下水道に新型コロナが含まれているかもしれないので調査したほうがいい。住所を教えてほしい」といった不審な電話がかかってくる例が数多く報告されているという。

 また、全国各地で「助成金を配布するので、キャッシュカードの番号か、銀行の口座番号を教えてほしい」「新型コロナの影響で金相場が上がる。絶対に儲かるから購入を勧めている」という電話が相次いでおり、各市町村がホームページなどで警鐘を鳴らしている。

 静岡県森町ではWHO職員を名乗り、「新型コロナウイルスへの感染の有無を調べる」と、ウソの名目で現金を騙し取ろうとした男(31)が逮捕された。前出の多田氏によれば、よく目的が分からない電話は所在確認が目的で、電話に出た直後、訪問されるケースが多いという。「昨年には“令和”改元詐欺が流行しましたが、詐欺師は時流を見て、なんでも利用します。典型例が今年3月23日、“親父、マスクあるけど、どうする?”と息子を騙り電話し、その後、“仮想通貨で儲けた。脱税処理しないといけない”と畳みかけ、代男性から300万円騙し取ったオレオレ詐欺のケースです」(前同)

 では、騙されないためには、どうすればいいのか?「基本、固定電話は留守電に。出てしまった場合、少しでも怪しいと思ったら相手の身元を聞き、身元確認すると告げて一度切りましょう。自宅訪問された場合、基本ドア越しに同様の対応を。ドアを開けてしまった場合は、退去を求め、去らないなら110番しましょう」(同)

 要求しているのに、人の住居などから去らないのは不退去罪という犯罪になる。

 この他、スマホやPCメールに「マスク無料送付」などのメッセージを送りつけて、フィッシングサイトに誘導し、個人情報を盗む手口も増えているが、他の手口同様、甘い話はともかく無視が鉄則。万が一、高額な料金を請求されるなどのトラブルに巻き込まれたら、全国共通の『消費者ホットライン』〈電話番号=188〉に相談しよう。

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