■解説デビューは緊張しました

――そうなんですね。初場所での引退後は、2月の日本大相撲トーナメントで初解説を務めるなど、新たなチャレンジもされています。

武 解説デビューは緊張しましたね。自分は他の力士についてあれこれ語るのが苦手なんで、相槌を打つので精いっぱい。一方、正面で解説をしていた荒磯親方(元横綱・稀勢の里)は、ペラペラしゃべっていて、「よくあんなにしゃべれるな」と感心しました(笑)。春場所でも解説を頼まれているから緊張しますね。

――今のところ解説では、荒磯親方に惨敗といったところですかね(笑)。では、春場所の展望を教えてください。

武 優勝は、大関獲りの朝乃山が絡んだら面白いと思います。特に朝乃山は体が柔らかいし、前に出る力がある。なおかつ、自分の相撲の型がしっかりしている。この3つがあると強いですよ。大関獲りも8割方、いけるんじゃないかと見ています。力士全体でいえば、先場所は徳勝龍関が優勝しましたからね。皆、やってやるぞという気になっていると思いますよ。

――貴景勝関とは埼玉栄高校の先輩後輩ですよね。

武 貴景勝が高校生のときに、OBで稽古をつけたこともありました。貴景勝にはぜひ、横綱になってほしい。そして、自分の断髪式には横綱として土俵入りしてもらいたいですね。

――断髪式ですか!? ということは1年以内ですね。

武 貴景勝は今、大関ですからね、十分可能性はあると思いますよ。

――ところで、親方としての目標はありますか?

武 我慢強くて、素直で一生懸命稽古する力士を育てたいですね。そして、お相撲さんらしく、遊ぶときは思い切り遊ぶ、魅力ある力士を増やしたいです。最終的には、自分がかなえられなかった「横綱」を育てられればと思っています。

――最後に、以前も聞きましたが、嫁取りは……?

武(週刊大衆の袋とじを見ながら)この中から選ぼうかな(笑)。いやいや、ないですね。というか、相手がいてもここでは言わないでしょ(笑)。

――春場所での親方の解説と、貴景勝の“綱獲り”の行方は!? 注目しよう!

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