■ゴールデンルーキー佐々木朗希は大物の片鱗

 ウイニングショットといえば変化球というイメージがあるが、球界には“速球”を最大の武器にする投手もいる。その筆頭が、オリックス・山本由伸(21)だ。打者の手元でグーンと伸びる“怒涛のストレート”は、最速158キロを誇る。

「昨年、高卒3年目ながら、防御率1.95でタイトルを獲得。プレミア12でも、セットアッパーとして侍ジャパンの優勝に貢献しています。まさに、次世代の剛腕投手です」(前出の記者)

 その剛球は、敵であるソフトバンクの王貞治会長をも唸らせた。「王さんは“球に力があるし、まだまだ伸びしろがある”と、山本を高く評価。日本を代表するエースになってほしいと期待していました」(旧知の記者)

 山本同様、将来の剛速球投手として大きな注目を集めているのは、千葉ロッテ・佐々木朗希(18)。高校時代に最速163キロをマークしたゴールデンルーキーは、すでに大物の片鱗を見せつけているようだ。

「佐々木は肩甲骨、股関節の可動域が、とにかく広い。これが、しなやかな腕の振りと安定したフォームを支えているんでしょう。見た目以上に体も強そうで、キャンプを訪れた評論家たちはみんな絶賛していました」(別のスポーツ紙記者)

 ただし、球団側は佐々木をじっくり鍛えていく方針という。今から期待が膨らむばかりだ。

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