大会中止に負けるな! 幻のセンバツ甲子園「金の卵」リストの画像
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 春のセンバツは非常に悲しい結末となった。日本高野連は3月11日、臨時運営委員会を開き、第92回選抜高校野球大会の中止を決定。一時は無観客試合での開催も検討されていたが、幻と終わった。「これは10日、政府によるイベントの自粛要請が延長されたことを受けての決定でしょう。無観客での開催にも批判の声が上がってい球児たち「金の卵」リストましたし、苦渋の決断と言えます」(全国紙記者)

 そんな“幻のセンバツ”だが、本来であれば甲子園という夢の舞台で躍動していたであろう球児たちがいたことは、けっして忘れてはならない。特に、大きな注目を集めるはずだったのは、明石商(兵庫)の“超高校級コンビ”中森俊介投手と来田涼斗と外野手だ。今秋のドラフト会議の目玉となる“金の卵”として、前評判はピカイチだった。「2人は1年夏から甲子園で活躍し、今回のセンバツで4季連続出場となるはずでした。しかも、それぞれがドラフト指名必至といわれる大物なので、KKコンビの再来ともいわれています」(スポーツ紙デスク)

 同年代最高の呼び声も高い中森は、MAX151キロを誇る本格派。ドラ1候補の筆頭にも挙げられる投手だが、高校野球に詳しい『野球太郎』編集長・持木秀仁氏は、その特徴をこう語る。「イメージは、昨年甲子園を沸かせた星稜の奥川恭伸(現・ヤクルト)で、完成度が非常に高い。3年間、甲子園で順調に成長してきた奥川のように、今年3年生となる中森くんの活躍も期待されます」

 そして一方の来田は、豪快なバッティングがウリのスラッガーだ。「打順は1年生から不動の1番。脚も長打力もある、ソフトバンクの柳田タイプです」(スポーツ紙記者)

 まさに走攻守、三拍子そろった好選手というわけだ。「2019年のセンバツ準々決勝では、先頭打者本塁打を打ち、なおかつサヨナラ本塁打で試合を決めています。これは史上初の快挙ですが、どこかスター性も感じますね」(前同)

 そして、金の卵はこの2人だけではない。他にも、中京大中京(愛知)の高橋宏斗投手の評価が高い。「最大の武器はストレートで、最速はなんと155キロ。鋭く曲がるスライダーも抜群で、プロスカウトの評価は中森と双璧をなしています」(球団関係者)

 野手に目を向ければ、この世代は、プロ垂涎の長距離砲が顔をそろえる。「昨年は佐々木朗希(現ロッテ)、奥川という超高校級投手が騒がれましたが、今年は投手より野手のレベルが高い」(前出のデスク)

 幻のセンバツ出場組の中では、井上朋也選手(埼玉・花咲徳栄)、西川僚祐選手(神奈川・東海大相模)、西野力矢選手(大阪・大阪桐蔭)の3人が頭一つ抜きん出ているという。「井上は高校通算47本、西川は同じく53本というパワーヒッター。西野は左右に長打が打てるのが持ち味で、昨年秋の地区大会では、あの中森から逆方向にホームランを打ってます」(前同)

 3人に共通するのは“右打者”だという点だ。「今、プロ球団は、どこも右の大砲を求めている。ニーズ的にもこの3人は、今後の活躍次第で上位指名もありえます」(球界関係者)

 今、一番ツライ思いをしているのは球児たち。彼らの思いを胸に、夏まで応援し続けていこう。

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