■記事がきっかけで政権には逆風も

『週刊文春』の加藤晃彦編集長は、完売を受けて、

「相澤さんの原稿を初めて読んだ時、震えました。(中略)相澤さんがこのスクープを発表する場として週刊文春を選んでいただいたことに感謝します。こうした記事が読者の支持を得られたことは、非常にうれしく励みになりました」

 と語っている。森友問題の記事が掲載された号が完売したことについて、民放キー局政治部記者は次のように話す。

「『週刊文春』は、今年に入って東出昌大鈴木杏樹、とそれぞれの不倫をスクープしてきましたが、今回は社会派の記事、森友問題の闇を暴く記事で、それが完売になるほどの反響を得たわけです。著名人の不倫記事より売れて、今号が完売するのは感動的なこと。それだけ国民が、安倍政権や森友問題に不満を抱いているのは間違いないでしょう」

 この記事が発端で政権への風向きが変わる、との指摘もある。

「森友問題が再燃するのは間違いない。そうなれば政権への逆風も当然強くなるでしょう。今後、安倍晋三首相(65)がどう対応していくのか、注目です」(前同)

 安倍首相は3月19日の参院総務委員会で職員の手記を読んだと明かし、「面目に職務に精励していた方が自ら命を絶たれたことは痛ましい出来事であり、本当に胸が痛む思い」と話した。一方で問題の再調査については「検察が既に捜査し、結果が出ている。事実関係を徹底的に調査し、明らかにした」と実施しない考えを示した。

 亡くなった赤木氏は「僕の契約相手は国民です」と話すほど真面目な職員だった。なぜ、赤木氏が死を選ばなければならなかったのか。安倍首相には改めて考えてもらいたい。

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