■ジャイアンツ菅野智之の復活は?

 まずはセ・リーグから。連覇を狙う巨人は、開幕投手の菅野の仕上がりに注目が集まる。「去年は腰痛で不本意な成績となった。体の開きが早くなり、甘く入ったところを痛打されることが多かったが、腰痛は消えたというから安心しています。オフに取り組んだ“フォーム改造”も上々」(巨人番記者)

 長嶋茂雄終身名誉監督も、エースの復活を喜んでいるという。「ミスターは“菅野が(オフに)メジャーに行くなら、15勝以上して、チームを日本一にしなければならない”と言っている。“メジャーには胸を張って行け”というエールです」(球団関係者)

 ブルージェイズに移籍した“山口俊の穴”を埋めるのが、サンチェスだ。「オープン戦では日本のボールとマウンドに戸惑って炎上しましたが、コーチ陣は“グライシンガーのようなタイプ”と、活躍に太鼓判を押しています」(前同)

 ただ、原辰徳監督には “誤算”もあるとか。「原さんは、今季の前半戦は菅野を“中5日”で投げさせて貯金を作り、後半戦は休ませる作戦を立てていました。つまり、先行逃げ切りで優勝を狙うと。その作戦が、開幕延期で難しくなるかも」(前出の番記者)

 うれしい誤算もある。「ケガで出遅れていた左のエース候補のメルセデスが、開幕に間に合う可能性が出てきました」(前同)

 悲喜こもごもなのだ。

 続いて、昨季2位のDeNAを見てみよう。「18年の新人王、東克樹が左肘の手術で今季絶望なのは痛いが、球界No.1左腕の今永昇太を筆頭に、石田健大、濱口遥大と3枚も左腕をそろえているのは有利。打線は、筒香嘉智の穴を新外国人のオースティンが埋めてくれそう。DeNAは手ごわいですよ」(スポーツ紙デスク)

 巨人の原監督も、DeNAを警戒しているという。「東が戦線離脱したのを喜んでいましたからね。パットン、エスコバーとリリーフ陣も一流、日本代表の守護神、山﨑康晃も健在。原さんが警戒するのも納得です」(前同)

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