『24』は予算とアクション面が不安材料

 海外からの輸入もののドラマの不安材料として、予算と演出面がある。オリジナルの『24』はド派手なアクションや、大規模なロケシーンがあるが、それが日本では難しいのではないかと制作会社関係者は話す。

「オリジナルの『24』の制作費は1話約4億円だったと言われていますね。さらに主演のキーファー・サザーランドは全盛期には1話で5000万円以上稼いでいたことが判明しています。脚本家の層も厚く、シーズン1には10人以上の脚本家が参加していました。日本で1話にそこまでお金をかけるのは、難しいでしょうね。SNS上でも“日本はアメリカより低予算だからやめておけばいいのに”、“主演はいいけど、予算が問題”と、やはり予算面を危惧する声が多く見られます」

 アクションやストーリーに関しても、日米の差が不安だと制作会社関係者は続ける。

「原作の“史上初のアフリカ系アメリカ人大統領候補”が“日本初の女性総理候補”に変更されているのを筆頭に、いくつかの点でアレンジが加えられています。公式サイトでは“日本の制度や文化に基づいて設定を適宜更新し、日本版ならではのリアルな世界観と新たな刺激を追求していきます”と語られていますが、不安なのはアクション関係の描写です。

 オリジナル版でジャックは、任務遂行のためなら非人道的な拷問行為も辞さなかったし、凶悪犯は躊躇なく殺害してきました。しかし、日本の場合は善人の主人公がそれを行うのは、コンプライアンス的にもかなり無理がある。変に不殺主義のような改変をしなければいいのですが……」

 主演の唐沢は原作の大ファンで、今回のリメイクに備えてハードなトレーニングを積んでいるという。本家のクオリティを期待するのは酷だが、テレ朝は開局60周年の意地を見せられるのかーー。

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