テレビの中の女たちｖｏｌ．２ 小島瑠璃子
「小島っていつ見ても明るいよね。芸名を小島ＬＥＤに変えたら？」
ゲストとして登場した小島瑠璃子を、上田晋也はかつてそうたとえた（日本テレビ系『おしゃれイズム』２０１７年６月１１日）。ＬＥＤのように明るい笑顔と性格、そして“こじるり”の愛称で親しまれた彼女は、２０００年代中頃からテレビのバラエティ番組を席巻した。
明るさだけではない。当意即妙な受け答えや目立ち過ぎない立ち振舞い、高すぎず低すぎない声質など、彼女を構成するパーツひとつひとつが、そしてその総体としての“こじるり”というキャラクターが、男性芸人を中心に進んでいくバラエティ番組の“紅一点”として、馴染みすぎるほど馴染んでいた。
そんな小島は、常に類似タレントから意識されてきた。菊地亜美はライバルとして小島の名前を挙げ（日本テレビ系『ナカイの窓』２０１４年６月４日）、若槻千夏は小島のコメント力に焦りを覚えると語った（日本テレビ系『しゃべくり００７』２０１６年２月２９日）。
